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海外ドラマ「ジェレミークラークソン農家になる(Jeremy Clarkson's Farm)シーズン1」レビュー②

Amazon Primeオリジナルのリアリティーショー「ジェレミークラークソン農家になる」を日本農業からの視点でレビューしてみる。イギリスのコッツウォルズ地方に広大な土地を持つジェレミーが初めて農業に取り組む。その姿から日本の農業と海外の農業スタイルや考え方の違いを浮き彫りにできればと思う。ネタバレあり。


第4話再自然化

昆虫の生息数が年々減っている。その理由は農業によると言われている。そのため、土地の生産性をあげるために開発をした結果と言われている。そのためジェレミーは自分の土地の一部に湿地帯を作ろうとする。
フクロウの巣箱を作るなど、農業をしながらも環境保全活動に取り組もうとする。もちろんスッタモンダあるわけだが・・・

ここで面白いのは日本では農業=田園風景として自然保護として見られていることです。もちろん田んぼには様々な昆虫が見られる。だが実際は農薬などの利用によって田園風景は必ずしも自然の姿ではないのかもしれません。農業=自然破壊とは言わないまでも、自然に対する考え方は国によって違うというのは非常に学びとなるはず。

農業はシナジーって話:養蜂

養蜂に取り組み出す。ミツバチを飼うことでハチミツを収穫できるだけでなく、作物の受粉率を高めようという算段である。のちに出てきますが、養蜂は黒字と転じていく。再自然化し補助金を受け取りながらも農業の効率を向上させるWin-Winな取り組みが重要となる。
蜜蝋は化粧品にも使えるし、アロマキャンドルなどにも加工できる。

農業はシナジーって話:マス養殖

人工池にマスを放流する。再自然化の取り組みとして湿地帯にマスを育てることにする。魚は繁殖しつつ、大きくなれば近くの飲食店に売ることができる。全てに共通しているが、素人が急に取り組んで商品となるレベルになるのか、なかなか怪しいですがマスをバーに売るシーンもある。

第7話ワサビ栽培「希少野菜を育てるべきか?って話」

イギリスでワサビ栽培?と驚きます。ロンドンにある日本食レストランにワサビを売れば単価が非常に高いのでボロ儲けという算段です。
これは日本でも見られるトレンドですが、ポピュラーな作物ほど市場が大きいですが、プロ農家もひしめき合っている。一方でマイナー野菜は競合がいないのでブルーオーシャンという意味です。
もちろん、マイナー野菜は栽培技術が確立していなかったりするため、育てても素人が作ったものが商品価値を持つかどうか怪しいものです。マイナー野菜を育てればOKという単純な話ではないことがわかる。
ですが、新しく農業を始めるならマイナー野菜にチャレンジする価値は十分あるって話

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