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SUMIKA

庭の草むしりをした。

夏を目前に、草花がメキメキと新芽をだし、我先にとも言わんばかりに上へ上へと伸びる。

プランターの下や、陰の部分はダンゴムシや、ナメクジなどの住処になっていた。

いきなり自分の体の何百倍、何千倍もの巨体が現れ、虫からすれば完全にホラー映画だ。

進撃の巨人ともいえる。

だが、私が真っ先に頭に思い浮かべたのは、小学5年生の時に映画館で見た
バグズライフである。

バスに乗って7人くらいの男女で映画館へ遊びに行く。

今思えば、こう区外へくり出す。
青春真っ只中な11歳の甘い思い出である。

草をかき分けながら、できるだけ虫に傷をつけないよう細心の注意を払いながら草むしりをする。

時間がかかるが、仕方ない。
虫には虫の事情がある。

人間にも人間の事情がある。

だからなんなんだ?
何が言いたいのか?
と言われてしまうが、だからどうという結末のある話ではない。

ただ、草むらを住処にする虫を見たことと、頭は11歳へタイムスリップしたというだけのはなし。

別に結末がない話でもいいのである。


いつか自分のnoteを読み直した時に、あぁ〜こんなこともあったのね。と
懐かしく思えたら、それはそれでいいのである。

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