#1 「ロニートとエスティ」
映画を見るぞ!と決めて早速。
なんとなく気になっている作品はあったけれどまずはこれ。ロニートとエスティ。理由は「キスシーンが綺麗と評判だから」じゃん! 以上!でもそんなきっかけでもいいよね。
それと映画を観るのにあたって決めたこと。事前情報は、公式のおおまかなあらすじだけ。そして見終わった後もすぐにエゴサしない!なんやかんや映画を観たときはいつもTwitterでネタバレ感想を見ながらなるほどーそういうことなのかあとなることが多い。いわゆる考察班の方のtweetを見て納得しつつ自分で理解した気になってしまう。エゴサ大好き人間なのでそれはそれで楽しいけれど自分もそっち側の人になりたい、、、!ので辞めてみます。
舞台はイギリス。超正統派ユダヤ教が根付いたコミュニティ。そこで暮らすのがこの3人
一番左、ロニート(めちゃ美人)。ユダヤを説く父の下に生まれる。同じ街に住むエスティという女の子に出会い、お互いに惹かれ合っていた。しかし厳しい戒律に嫌気が指し一人ニューヨークへ旅立つ。父の死を聞き、久しぶりにイギリスへ戻ってきた。
真ん中、エスティ。(もめちゃ美人)。幼少期からずっとイギリスで暮らしている。
右がドヴイッド。エスティの夫。
ロニートが父の死を聞き久々にイギリスに帰郷すると、なんとエスティは男性と結婚していた。それも相手は二人の親友、ドヴイッド。
エスティは精神的な病気を患っていたことがあり、ドヴイッドはそんな彼女の支えになるため、そして男性という存在や結婚の制度こそが女性を救えるとユダヤの教えを信じていたために結婚を決断したのだ。
エスティは今もなお一番好きなのは女性であり、自分を押し殺して結婚生活を続けることに幸せを感じられないでいた。
長い年月を経てもお互いに惹かれ合っていたロニートとエスティはついに一線を越え、隠れて逢引を重ねていた。しかし、狭いコミュニティである故、近隣の住民にキスしているところが見つかってしまったのだ。噂が広まるのも一瞬のうち、そして同性愛が絶対的タブーである中で村八分状態になる。
すぐにドヴイッドにも不倫がばれてしまうが、自身がユダヤの教えを説く側の人間としてドヴイッドはひどく動揺する。
月日が流れ、ロニートの父の追悼式当日。参加者は皆、掟により男女別に座らされるなか、ロニートはエスティと手を繋ぎながら並んでいた。もちろん会場はざわめきだったが、二人にはもう関係の無いことだった。宗教を越えて、自分達で生きていく覚悟と勇気を持っていた。
ドヴイッドはユダヤの教えを説く者としてスピーチをする。エスティの様子を見たドヴイッドは原稿を置き、「君は自由だ」と叫んだ。エスティはようやく自由を得たのだ。結婚してもしなくてもよい、髪も服も自由にでき、住む場所だって縛られなくて住む、そして誰と生活するのかも。エスティはロニートとニューヨークへ旅立つことになった。
しかしニュヨークへ向かうロニートの隣にエスティはいない。彼女は妊娠していたのだ。空港へ向かうタクシーに乗るロニートを泣きじゃくりながら追いかけるエスティ。彼女は赤ちゃんとドヴイッドと生きるという選択をみずから選んだのだった。
、、というお話。
以下感想です。
ユダヤって?
「首まで覆った服を着ているのはやっぱり宗教で?でもそれってイスラムでは?」「そしたらウイッグをしているのもそう?」「そういえば不自然に触れそうで触れない距離で頬擦りしてるけど?」ととにかく疑問が止まらない。そう、ユダヤ教に関してほんとにお恥ずかしい限りだが知識が無い。今思えば最低このあたりは読んでおくべきだったなあ。
キーポイントの赤
学校の授業でのハンカチの苺と処女の血、エスティと逃げだした先の街で、地下鉄出口を出たときに横切る鮮やかなオープントップバス、ドヴイッドが浮気を問い詰めたときにエスティが持つ赤い食器類。とにかくふとした時に赤に目がいくことが多かった。
噂の
ラブシーン。とにかく言うまでもなくお二人が綺麗すぎる。息が止まる。服も着たままなのにそれを感じさせない空気感。そしてドヴイッドとは夜なのに対してエスティとは日中のシーン。ここもコントラストが意識されている?
君は自由だ
泣いた。序盤はロニートはドヴイッドと手を触れないようにしているが、このシーンでは躊躇泣く肩を組んでいる。君は、と言いつつ実は3人が選択的自由を掴んだ瞬間。
エスティ?!?!?
これでロニートと共にニュヨークへ、と思ったら違う?あのシーンの続きとしてはまっったく予想してなかったけれど、今後の生き方を自ら決断した、ということが自由なのか。連絡待ってる、と返事をしたロニートのもとに行く未来があるのか。ハッピーエンドと捉えた方いますか??
ロニートとエスティ。フィクションであるようでフイックションでない。