『ラストアクションヒーロー』、&第四の壁
『ラストアクションヒーロー』(1993)
監督、ジョンマクティアナン
製作総指揮&主演、アーノルドシュワルツェネッガー
この映画のラストは、もう覚えてないんだけど。
この映画は、エンターテイメントに徹していた、と思う。
シュワチャンはやっぱりアクションスターだし、映画の中に入っちゃうだけでなくて、スクリーンの中から出てきちゃったりするんだ。
監督が、『ダイハード』や『レッドオクトーバーを追え』のジョンマクティアナンだからね。
なんにせよ、『カイロの紫のバラ』とは格段に違うものだ。
そうして、「第四の壁」!
この言葉は、元来、舞台演劇においてのものと私は理解していて、映画スクリーンを「第四の壁」とするのは、大いに疑問視している。むしろ否定的なんだけど。
舞台で演じられる世界と、観客との間とを分け隔てるものとしての言葉として、ともかく、そういう分け隔てるものという意味でとらえれば、スクリーンを「第四の壁」と言えないこともないけれど、現実的に、スクリーンの向こう側へ行ったり、スクリーンに投影されている人物がこちら側に出てきてしまうなんてことは、ありえない。
ミュージカル舞台(宝塚とか)を含め、私は「第四の壁」が好きではなくて、演劇を、より積極的に観たいとは全く思わない。
ミュージカル舞台なんて・・きらびやかであればある程、私はなんだかシラケちゃうんだ。
私には、映画館で映画を観るのが、ちょうどいいんだな。