福田村事件

さっき「福田村事件」を鑑賞し終わったのですが、とんでもなく心に重く残る作品だなと感じました。

あらすじとしては、関東大震災が起きた1923年9月1日。朝鮮人が工場に火を放った、朝鮮人が井戸に毒を投げ入れたなどのデマが飛び交った。そのデマを聞いた人たちは朝鮮人から家族や村を守るため自警団を結成した。日本人か朝鮮人かを見分けるために「十五円五十銭」を言わせ、言えなかったものは朝鮮人とみなし虐殺を行った。
日付は変わり同年9月6日、香川から薬を売るために利根川付近にやってきた行商人15名は讃岐弁で話していたことにより村人に朝鮮人と疑われ幼児や妊婦を含む9名が虐殺された。

学がないのと膨れ上がった正義の暴走は怖い。

膨れ上がった正義が暴走を始め、罪なき者を苦しめ、罪なき者を殺める。これはこの時代の話だけではない。今だってそうだ。コロナが起きた時もコロナ警察が発生し社会問題となった。SNSでも起きている。そのことについて一片しか知らないのに全部知った気になって投稿する人。あたかも自分が正義だと、正しいと思い込んで人を追い詰めている匿名アカウント。
私が好きなドラマ作品「MIU404」でこんなセリフがある。
『罪を裁くのは司法の仕事。世間が好き勝手に私的制裁を加えてはいい理由にならない』

福田村事件から101年経った今でも形を変えて同じようなことが起きている。
いつの時代も膨れ上がった正義の暴走は起きる。それに流されないためには学をつけなければならない。
今起きているそれを正しく判断でき、見極める学を。

最後に作中で心に残ったセリフを書いて終わりにします。
「朝鮮人なら殺してもいいんか」

皆さんはこの作品を鑑賞して何を思ったか知りたいです。

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