UNDINE / 水を抱く女(2021年3月26日劇場公開)
正統派ドイツ悲劇映画。
韓国公開時のポスター。分断国家としてのドイツ映画への敬意でしょうか。
このヴィジュアルを持ってくるとは。
このショットに大きな意味を持たせている作り手の卓越したセンスを感じます。
主人公ウンディーネ(パウラ・べーア)の職業が都市開発の歴史家という設定も作り手の作戦でしょうが、それは大成功ですね。
水精伝説を下敷きにクリスティアン・ペッツォルト監督は東ドイツへの憧憬を悲しくも美しい物語にしてくれました。
建築物と同じく細部までよく設計された映画。隙がない映画です。ここまで職人技を味わえる映画は滅多にないと思います。
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