本気のしるし劇場版(2020年10月9日劇場公開)
映画とは映画監督の「本気のしるし」であるべきなんです。
「地図の読めない女」というクリシェから物語を紡ぎ始める、この皮肉。
会社における人間関係も、この物語の重要ファクター。
ヤクザの関わりが、意外な定点観測になります。
そして、ファムファタールの新定義を試みるチャレンジが続きます。
果たして、この恋のゆくえは?という興味が本作の駆動力なのには違いありませんが、何でしょうかこの壮大な人間模様。いつしか、どの登場人物も愛おしくなってくる感覚。
演ってる方も、撮ってる方も、本気だから、観る方も本気で見なきゃっという気にさせられる映画はそう無いと思います。
これはフランソワ・トリュフォーの映画を見ている感覚に近いなと思いました。