LA BELLE EPOQUE / ベル・エポックでもう一度(2021年6月12日劇場公開)
『トゥルーマン・ショー』の設定をお金を払って経験させるという広告代理店的発想の映画。
主人公ヴィクトル(ダニエル・オートゥイユ)が選んだのは運命の人と出会った1974年リヨンのカフェ。
ただそのシチュエーションにいる人々は現役の俳優達。当然彼らにも実人生があります。
セリフを放つタイミングとかブースからディレクターが指示したりライブ感のある描写。監督・脚本のニコラ・ブドスなかなかのストーリーテラー。
巧妙なのは、どこまでお客を騙せるかというところ。お客は騙されていることに対して大金を支払っているので、その要求にキリがない、そういうところまで深掘りされる展開が予想外で楽しめました。
そしてフランスらしいある愛の物語に着地するのにも好感が持てました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?