ホテルローヤル(2020年11月13日劇場公開)
どうしたもんかな、この映画。見どころがどこなのか説明が出来ません。
ラブホテルを舞台にした映画と聞いて、人々が容易に想像する事がほとんど起こりません。では何がスクリーンに映し出されていたのでしょうか?
主人公のアイデンティティー確立の葛藤?
父親との確執?
ホテル客との事件? それぞれエピソードの仄めかしは描かれるのですがどれもが尻切れトンボ。
本作を観た直後に、つぶやいた私の感想です。
脚本家が誰なのかを知って、納得しました。まさにNHKの朝の連続テレビ小説の手法でラブホテル経営の物語をこしらえた結果だったんですね。
原作はホテルローヤルを舞台にした7編の連作のようですが、映画化するに当たっての軸がはっきりしないまま、散文的な捉え所のない冗長な映画になってしまいました。『アンダードッグ』を撮った武正晴監督とはとても思えない緊張感が皆無の映画でした。
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