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A PLASTIC OCEAN / プラスチックの海(2020年11月13日劇場公開)
ドキュメンタリー映画で言葉を失うとは。それだけ衝撃的な事実を突きつけられます。
ゴリラズのアルバムにプラスチック・ビーチという名盤がありますが、この映画で明らかにされるプラスチック・オーシャンは絶望的です。
平均12分しか使用しないプラスチック製のパッケージは、プラスチック=不可逆という言葉が示すように自然界に戻ることはありません。海に漂い、やがてマイクロプラスチックという細かいデブリとなって世界中の海に散らばって行きます。5つのガイアに乗って地球上の海を延々と巡ります。
映画を見ている間も、「ここまであなたが映画を見ている間に、アメリカでは〇〇トンのプラスチックが海に捨てられています」とスーパーインポーズが入ります。刻一刻と状況は悪くなる一方です。
海の大きくて、美しいイメージがそういう事実に至る邪魔をしますが、海水を採取して分析すると場所によってはプランクトンの数よりも多いマイクロプラスチックが検出されます。
生き物たちはそういうプラスチックを飲み込んで、プラスチックに付着した有毒物を体に取り込んでしまいます。その魚介類を私達は食べているのです。
そして最も衝撃的なのは、プラスチックと気づかずに海鳥が食べ続けた結果、胃の中がプラスチックの破片で埋め尽くされ死んでしまう映像。
こんなに暗澹たる気持ちになることは滅多にありません、でも見過ごしてはいけない事実です。
人々の意識から変えていかないと、と思わざるを得ません。
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