BLACKBERRY / ブラックベリー
私も仕事で使っていました、ブラックベリー。
その開発秘話物語。撮り方が別の部屋から覗いている感じのドキュメンタリー風なのでちょっとわざとらしいほどのリアリティ演出。
キーパーソンは技術開発責任者のマイク(ジェイ・バルチェル)と共同CEOのジム(グレン・ハワートン)。とにかくブラックベリーが誕生するまでのとんとん拍子のエピソードが無茶苦茶面白いです。
技術屋マイクの苦労もなんのジムがかなり強引なやり方で、ブラックベリーの携帯電話部門における北米マーケットシェアを45%までに急成長させます。その様子が敵対的買収阻止のエピソードも絡めて実にスリリング。
でも、栄枯盛衰。あるライバル社(もちろんご想像の通りApple社)の商品が発売されたことをきっかけにブラックベリーは世界市場から消えてしまいます。
マット・ジョンソン(本作では創業者のダグ役でも出演)監督はカナダ出身。本国カナダで200館規模(ハリウッド映画並)の映画館で劇場公開したのですが大コケが伝えられています、こんなに面白いのに。
技術屋のひらめきとCEOの強引な営業が成功と失敗の距離を短くしたとも言えますが、アイロニーを感じる間も無くスピーディーに展開するテックビジネス内幕ストーリーがかなり魅力的でした。
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