劇場版 殺意の道程 / THE ROAD TO MURDER(2021年2月5日劇場&配信公開)
バカリズムの脚本、見事でした。
もちろん井浦新も普段着の演技が見事です。
映画というフォーマットの持つ深刻さを逆手にとってサスペンスをコメディとブレンドしていくスタイル。本作はグッとサスペンスに寄せています。
連れションの時のこの表情、あのセリフ。そういう決めの絵とセリフが機能しているからこそこの物語のリアリティが旨く醸成されています。
佐久間由依(写真左)と堀田真由(写真右)のキャラクターの配し方も憎いほど絶妙でした。
多少、ナレーションに頼り過ぎのところはありましたが、シークエンスの抜けの絵が上手で、シュールなコントを見ているような感覚は全7話のTVドラマからおいしいシーンを編集したのでしょう。
観終わってから読むと「全ては、復讐のために。」はよく出来たキャッチフレーズ。ポスターのキーヴィジュアルも示唆的でいいです。
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