学校で学ぶべきは「知識」より「学び方」




教師は、教科書に載っている「知識」を学ばせる機会が多いですが、「学び方」を優先して学ばせることを意識した方が良いですよね。という話を書きたいと思います。

中学校で優先して学ぶべきは「学び方」


中学校では、「知識」よりも「学び方」を学ぶことを優先した方が良いです。


なぜなら、「学び方」を優先させた方が結果的にトータルで知識を多く学ぶことができるからです。


何か新しいことを学ぼうとしたときに、10時間かかる人と、2時間ですむ人がいた場合、学習曲線が全く違います。


たとえば、全範囲が1000ページあるとして今の学び方で1時間に1ページすすむとします。つまり、1000時間かかるわけです。


これが、最初の50時間を学び方の勉強に時間を費やして、2倍の速度で勉強できるとします。そうすると、550時間で勉強が終わるわけです。


最初の方に学び方に時間を費やすことで、3年間の中学生活をトータルで見た時に、より多くの知識を得ることができます。指導要領の範囲を学習するのに余裕ができます。


そうすれば、1つ1つを深掘りし、学びを深めることができます。また、時間にゆとりが出れば、ただ知識をつけるだけでなく、遊びながら、アウトプットを楽しめるんですね。


ところが、教えるべき指導要領の範囲内の多さにあせって、教師は最初から知識の注入ばかりを優先しがちです。結果的に、学習効率は上がらず、時間にゆとりは生まれず、知識を教え込むだけになってしまうのです。



社会科を教えてる自分は、地理と歴史を2年生の3学期途中には終わらせます。(一般的には3年生の1学期終わり頃に地理と歴史の範囲が終わる。) 


余裕が生まれた時間の中で、学習している歴史にちなんだ映画を見せています。旅行会社になりきって、修学旅行の企画書をプレゼンしよう!という取り組みもして、学習がてらアウトプットを楽しむ予定もあります。


学び方を学べば、中学を卒業してから、自分の夢を叶えたり、目標である達成するにあたっても、成長するスピードが違ってきます。

VUCAの時代に必要なのは学ぶスピードをあげること



学ぶスピードを上げることは、VUCAの時代を生きるにとても重要なことです。

VUCA(ブーカ)とは4つの単語
V olatility(変動性)
U ncertainty(不確実性)
C omplexity(複雑性)
A mbiguity(曖昧性)
から頭文字をとって作られた単語です。現代を表した言葉で、一言でいうと「予測不能な状態」を意味します。

2010年代に入って以降、世界の経済界各所で「VUCAの時代」が到来したといわれるようになりました。

こういった時代に、必要な力は、予測不能な状態に適応する力です。適応するには、すぐに行動に移せるスピードが大切で、そのスピードを加速させる一つに効率の良い学び方を知ることがあります。

「VUCAの時代」が来たと言われる今だからこそ、さらに学び方が重要になるのです。

というわけで

知識を多く入れていきたいなら、優先するべきことは、知識をすぐに身につけにいくことではなく、学び方を学ぶことですよ。先に優先して学び方を学べば、結果的にトータルで知識が学べるし、楽しむ余裕も出てきますよ。というお話でした。



読んでいただきありがとうございました。