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好きっていいなよ

2019年にかけられた言葉の中で一番印象深かった言葉である。

自信がないあまりに誰かと比較し公平さを求めて、ないものねだりをしたり、嫉妬に狂いそうになることがある。『「ずるい」とよく言う』と今も言われるが、本当にそう。

そして、ちっぽけな自分に気付き嫌気がさす。その繰り返し。

ないものねだり【無い物ねだり】
そこに無い物を捜してほしがること。
(新明解国語辞典 第三版)


その中で、先の言葉を聞いたものだから、はっと胸を突かれた。夜、ゆらゆらと車に揺られている帰路での出来事であった。

自信がないため相手の反応が怖いから、誰かを比較して相手を真に見れていないから、無意識に言うのを避けてきたんだろうな。

結果、2018年は大切にしたいことを大切にできなくなっていたりもした。


とはいえ、好きを伝える前提となる自信などというものは急に湧き出てくるものでもない。

自信も、そのもととなるような自分の役割・できることも浮かばない中で、いかにやっていくか、年明けてまもないタイミングでそんな問いを投げつけられたのである。


そうして始まった2019年を振り返ってみたときに、やっぱりできることがあるとは言えない。言葉にして、「好き」と伝えるようにはしてみたが、それでも言えた数は多くない。

けれども、結果として、しんどかった2018年とは異なり、やれたことはいくつかあった(質・量ともに足りなすぎるのだが)。

やれたことを分解してみたときに、要素として浮かび上がったのは、「目的や想いに共感してくれた人」の存在だ。
それに加えて、そうした人と「日常の小さなやりとりから1対1の関係を築いた結果、"図らずも"創られていった」ということも要素として見えてきた。


できることはなくても、誰かの力も借りて生まれたものは見てきた。
生まれたものが、誰か・何かに良い影響を及ぼしたのも感じた。
そこに確かなやりがいを感じて「続けられていること」も見つけられた。

この「続けられていること」の質量、方向性、前提などを問い続けながらやっていくことで、自他ともに楽しく生きていける。

そんな些細な実感を持てた2019年でした。

【今年のあれこれ心境変化】
「できる」ということが無い→自分に自信がない・相手を真に見れない→「好き」と言えない→∞

ではなく

「好き」と言う(それに値する行為を投げかける・価値を相手に創る・"自分なりの"誠意を示す)→相手から応答が来る→そこから何かが生まれる→∞


2020年、『「続けられていること」の強度を上げていく』を目標としようかなと思います。やさしく、つよく、しなやかに。

そのために、

可処分時間をつくる
【やらないこと】
・必要な連絡を返す、音楽・映画等に触れる以外の無駄にスマホに触る時間を減らす。どうせ比較して苦しくなるよ俺。
・"不必要な"ストレスを貯めぬように、物理的に物を貯めない。適度に片付ける。目指せいつでも誰でも泊まれる状況。

【やること】
・苦情や批判を受け止める。受けとめすぎずに、結果を示す。結果を示すことにこだわりすぎずに、中身にこだわる。大事なものをしっかりと見て。
可処分時間の有効活用
【やること】
・本を2019年より読む。
・適宜振り返りの時間をがっつりとる。どれだけ忙しくても月1はマスト。時々振り返りの意味も込めてnoteも書く。
・自分のご機嫌を取る方法・ご自愛の方法を増やす。レベルアップさせる。
(例)ゆずとMr.Childrenを風呂で歌う(~2020)
(例)温かいごはんを食べる(~2019)→おひつを買う(2020)
(例)サブスクをフル活用して、映画や音楽などの様々な作品に触れる(2019~)
・協力隊卒業となる2年後にも向けて、「続けられていること」だけでなく、「続けたいこと(やりたいこと)」にも目を向ける。その言語化から逃げない。
・歴史や経緯を知る。浦幌町百年史を買ったので読む。アイヌも学びたい。
・好きっていう


昨年はたくさんたくさん、みなさんにお世話になりました。
今年も色々迷惑をかけることもあるかと思いますが、2020年もよろしくお願いします!

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photo by 中西拓郎(ドット道東/1988)


以下、出来事ベースの振り返りです~!
新しい発見もあった1年を自分用としてもまとめたく、だらだら書いているので、見なくても大丈夫です!笑


卒業、浦幌へ(1月~7月)

約3年半・77回全道の高校に行ったカタリバというNPOの活動、そして大学生活が終わる年だった。想いも弱さも共有してきた仲間たちと過ごした怒涛の日々は本当に楽しかった。

東京と東北、各地の教育現場に足を運んだりもした。

そして、4月からは浦幌町へ。うらほろスタイルという取り組みに関わらせていただいている。

日々、とても新鮮で美味しい食材を味わっている。食べるだけでなく、仕事柄、食べ物のもととなる第一次産業の現場に伺う機会もまた増えた。

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産卵を終え力尽きたサケは、エネルギーを使い切って体表が白くなることを知った。

命をあるものを食べる。関わりのある人が生産をしているそれらを購入する。生産地も、生産者の顔も、お金の行く先も見えるやりとりができていて、なんだか妙に心地よい。

5分以上運転したことのなかった小心者が、各地へ車を走らせ始めたのも春から。道東を中心に、これまで関わってきた人がいる各地へ行くようになった。

7月には地域で働くということを自分自身が見つめなおしたく、学生時代、学外の活動で関わってきた友だちと一緒にイベントを開催した。
このイベントきっかけで地域で頑張り始めた人がいると先日聞いて、とてもうれしい。


働き始めてから車を走らせ会った人や浦幌の人が作る食材や商品をお土産に持っていった。


批判と支えと(8月~9月)

2019年で一番へこんでいた時期。

様々な形の苦情や批判がどっと来て、がんじがらめになり、どうしようもないくらい涙を流した。久々だった。

しんどさで潰れていた2018年と異なったのは、そうした状況や心境を共感してくれる存在や機会があったことだ。色々話す中で徐々に解放されていった。


目の前の関係から(10月~今)

マラソンが東京開催から札幌開催となった中で、起こった #札幌dis の波。

分断に分断で返すのではなく、別のユーモアのあるポジティブな返しできないかと先輩に持ち掛けたことがきっかけで、#札幌discover #北海道discover というハッシュタグが生まれた。

結果的に、万という単位の人が投稿するちょっとしたムーブメントが起きた。UHB・NHK・HBC・十勝毎日新聞・北海道新聞などのメディアにも取り上げていただいたり、オープンイノベーション勉強会という畑が異なりすぎるような会に声をかけていただいた。

「なんとかしたい」

そんな漠然とした気持ちが周りの力も借りながら実現していく、そんな経験をすることができた。

そんなつながりから、NHKやUHBの方も今度浦幌に来たいと言ってくれているので、それもとても楽しみ。わくわく

あとは、11月末には東京で浦幌のじゃがいもを食べ比べしながら、教育や地域のことなどを語るパーティーを開いた。

学生時代に出会ったゆりさん、そこから偶然出会ったのがゆりさんのパートナーであり、浦幌の元木農場が親戚の家でもある一喜さん。2人と「やろう」となって開催に至った。


浦幌に来てくれた友だち・先輩たち(4月~12月)

学生時代に学外活動で関わってきた人や、4月から各地に車を走らせる中で会ってきた人たちが浦幌にもたくさん来てくれた。60人くらい浦幌に来て、遊んだり、飲んだり、仕事に関わったりしていたみたい。幸せだなあ。

浦幌の中高生のやりたいことや興味的に、会ったらいいなと思い、9月からは仕事や浦幌とも結び付けられることも出てきた。

#札幌discover   #北海道discover の後もたくさん来てくれた。

この日来た田島さんと濱本さんはまた一緒に何かできそうでわくわくしている。

浦幌に来て、何かを一緒にしたりとか、あれこれ考えたりとか、純粋に遊んだりとか、楽しみ方が増えてきたのがいい兆候かな。

できることはなくても、目の前の人との関係から生まれることがある。どちらにとっても楽しくて、それが結果的に地域のためにもなる。

来年は、もっと、こうしたことを増やしていければいいな。

来てくれた人、本当にありがとう。好き。また会おうね。
浦幌に、道東に、来てみたい方いたら教えてください~~!!


そんなこんなで、だらだら振り返ってきたnoteもそろそろおしまいです。


ここまで見てくださったあなた、


好き~~~~~!!!!!


おわり

最後まで読んでいただきありがとうございます 頂いたサポートは、好物の果物買って元気出す用に使おうと思います。