【魔翻訳】琅琊榜をChatGPT翻訳で読む【覚書】
いつか手順を忘れる少し未来の自分のための覚書
全体のかんたんな流れ
必要なツール
翻訳したい原文
書籍では簡体字版(大陸版)4種、繁体字版(台湾版)、韓国版、タイ語版が出版されているようです。
簡体字版は3冊で5000円前後で現在も日本で入手可能です。
WEB版は本家の他にいくつか転載サイトがあります。
ただしWEB連載時で最低1回、書籍化後も出版社が変わるたびに加筆改稿で本文に手を加えられ、とあるエピソードがあったりなかったりということがあちらこちらに見受けられますのでどのバージョンを取り扱うかは意識したほうが望ましい。
原本入手方法の覚書はこちら
【覚書】琅琊榜 原本の入手方法
必要な機材
・iPad(スマホでもOK)
必要なアプリ
テキスト化:vFlat Scan (写真画像からPDF化しそこからテキストデータを抽出する)
Googleアカウント(OCR化作業に使う。vFlat Scan があれば不要)
ChatGPT無料版(翻訳)
メモ帳アプリ(テキスト保存)
必要な??
千本ノックをする「気力」
こつこつと地道にコピペを繰り返す作業なので折れないメンタルは必須。
ツールの準備
アプリvFlat ScanをDLしアカウント登録を済ませる
→App StoreのプレビューアプリChatGPTをDLしアカウント登録を済ませる
→App Storeのプレビュー
回数制限等があるがどちらも無料で使えるので何回か試してから課金するかどうかの判断でよい。
実際の作業
①原文のテキストデータ化
書籍の場合
電子データ(コピペできないPDF)の場合
電子データ(サイトのスクショ)の場合
→vFlat Scan
無料で使えるが回数制限あり。とても便利なので友人に聞かれたら課金を積極的におすすめしている。
→GoogleドキュメントとGoogleドライブ
無料でOCR化したいときはこちら。
タブレットのカメラ機能で撮った紙面画像ファイルをGoogleドライブに保存し、それをGoogleドキュメントで開いくとテキストデータ化されている。
画像ファイルの容量制限があるのとトラブった時のリカバリを考えると画像ファイルは一ページごとがおすすめ。
工程が多くなるので面倒だけれど無料でできるのは魅力的。
具体的な手順はこちらのサイト様が詳しく解説されている。
Google ドライブ OCRで画像/PDF書類をテキスト化!Google Document AIなどOCRサービスも紹介
電子データ(テキストコピペ)の場合
テキストデータをコピーできる場合はOCR化不要。
そのままメモ帳アプリに翻訳したい原文をペーストする。
②ChatGPTのカスタム設定
事前にカスタム設定をすることにより原文をコピペするたびのプロンプト入力は不要。
私の場合は見よう見真似で以下の文言を登録している。
私は以下のように文章の抜け確認のため原文と翻訳文の比較表を出力するように指示をしている。
あなたは中国語の翻訳者と翻訳チェッカーです。
翻訳するときに以下の条件を満たしてください。
翻訳条件および要件:
1)翻訳の目的
中国語で書かれた文芸作品を日本人の20代の女性読者に伝えるため。
2)対象読者
文芸小説を読む日本人読者。
3)翻訳の条件
・原文の意味を正確に伝える。
・自然で読みやすい日本語に翻訳する。
・フォーマリティは普通。あまりフォーマルになりすぎない日本語を使う。
・【人物設定】に基づいて、人物像を正しく反映する翻訳を行う。
・翻訳文を2通り出力する。
4)品質基準
・最初の翻訳は「平均点80点」を想定する。
・2回目の翻訳はGeminiが100点の回答を出したことを超えるようにやり直し、改善する。
5)文化的な配慮
・必要に応じて文化の違いを考慮しつつ、適切な表現を用いる。
・日本語にない中国文化特有の単語については、100文字以内で注釈を付ける。
6)翻訳結果の確認
・原文の中国語と【2回目の翻訳】の日本語を比較し、以下の観点から誤訳があれば指摘する:
・該当箇所
・誤訳と判断した理由
・修正案
・原文の命題が【2回目の翻訳】で失われていないか、以下の点を確認する:
・正確性エラー
・流暢性エラー
・文体エラー
・フォーマリティのエラー
・人物設定のエラー
7)比較表の作成
・原文、1回目の翻訳、2回目の翻訳を出力した後、原文と【2回目の翻訳】を比較する表を作成する。
・表にはすべての文が表示されるように、完全な形で再構築する。
私は日本語ネイティブの女性です
小説や文学的な表現を好みます
中国語の武侠小説、歴史小説を読みます
③一日の翻訳作業の一番最初に
「私の指示を確認して書き出してください」と指示をする。
翻訳作業の間にChatGPTへ別の作業をさせていた場合、カスタマイズの内容を忘れる場合があるので確認は必須。
④原文をChatGPTの窓にペーストして↑をクリック
カスタム設定で作業指示済みのため原文コピペの都度のプロンプト入力は不要。
⑤翻訳結果出力内容の確認
カスタムでの指示通りの結果か確認する。
作業指示を無視された、出力結果が不足している、リテイクをしたい場合などは何をしてほしいかを明確にして再度作業をさせる。
⑥テキストファイルの保存
翻訳結果をテキストファイルに貼り付けて1章分ずつタイトルをつけて保存する。
以降、④~⑥を繰り返す。
■加筆改稿
初校:2025.01.12
加筆:2025.01.12
・出典情報書き換え:原文
・テキストファイルアップロード:ChatGPTカスタム文
・画像ファイル差し替え:かんたんフローチャート
・追記:ハッシュタグ
修正:2025.01.13
・noteタイトル修正