最近の制作・コガネエイランタイ


僕は地味な種類も含めて生き物が好きなので地味な生き物も絵に描いています。

最近はコガネエイランタイFlavocetraria nivalis という日本では北海道の大雪山系にしか分布しない地衣類を描きました。

以前、大雪山の赤岳に登った際に山頂付近で観察した
「コガネエイランタイFlavocetraria nivalis」。
北極圏に広く分布するが、日本では大雪山系に分布が限られる。
名前の通り眩い感じの鮮やかさだった。


地衣類とは藻類と菌類の共生体の事なので、厳密に言えば一種類の生き物とは言い難いのですが、その共生体だと言う事を発見したのは、ピーターラビットで有名な絵本作家のビアトリクス・ポターBeatrix Potterさん (1866〜1943)との事。

作家としてもナチュラリストとしても、僕はポターさんが大好きなのです。

話が脱線しましたが、地衣類を描くにあたって重要そうな情報は「地衣体の拡大図+生えている環境」
なのかな?と古い図鑑を読んだりして勝手に推測。(ボタニカルイラストレーション・ボタニカルアートのルールはさっぱりわからない…)

と言う訳で実物大の生態画を描く事にしました。

実物大コガネエイランタイ・制作過程1
実物大コガネエイランタイ・制作過程2

地衣類は複数種合わせて描くと楽しい絵になるのかなと思ったり、拡大して描いた方が迫力が出るのかなとも思いますが、した方が良さそうな表現と自分が拘りたい表現とが矛盾して、難しい様に感じました。

苦手な分野なので上達させたいです。


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