見出し画像

再開登山(山行15回目) 秋、紅葉の火打山

1.〇十年ぶりのテント泊

登山を中断する前はテント泊登山が楽しくて、少し高い山に行くときはかなりの頻度でテントを担いで登っていました。
北、中央、南アルプス、そして八ヶ岳や甲武信ケ岳も。
高山での幕営、楽しかったですね。
それから〇十年、登山からもその他のスポーツからも完全に無縁となりすっかり体力の落ちたおじさんになってしまってから、何を狂ったか再びテント泊に挑戦。果たして体が持つのでしょうか。
一種の人体実験ですねこれは(笑)

さて、今回目指したのは火打山。
標高2,461m。北アルプス稜線上の山を除けば新潟県最高峰。
今年から再開した登山の集大成的な意味もあり、かなり気合を入れて行きました。

2.登山口から高谷池(テント場)まで

2021年10月2日(土)夜、出発点の笹ヶ峰登山口。
いつものように前夜に駐車場入りして車中泊。
登山道入り口のゲートは真夜中でも煌々と明かりが付いていました。

日が昇るのを待って、改めて出発。
ゲートをくぐると、しばらく森の中の歩きやすい木道が続きます。

約50分ほどで、黒沢橋に到着。
滝が綺麗。

少し登って十二曲りの急登。
事前のネット情報で「名前付けるほどじゃないのでは…」とあったのでどんなもんかと思って登ってみましたが…

まあね、確かにそれほどの登りでは無かったです。
その後も急登は続くので、なぜここだけ名前を付けたのか不思議な感じ。

そして、さらに歩くと富士見平。
富士見平……何も見えません。ここまで登山口から2時間半。

しかしその後、絶景が待っていました!
まずは右手に見える黒沢岳。

登山道はこの山を巻くように付いていますのでここから先は楽々です。
とにかく、非常によく整備されていてとても歩きやすい登山道です。
この辺が下越の低山とは違うところ。
すれ違う登山者も若者やお洒落な山ガールが多くて、全国区の山なんだなと実感します。

そして、見えてきました、火打山!焼山!
目を凝らすと遠くにテント場のある高谷池ヒュッテも見えます。

高谷池ヒュッテにつきました!
登山口から約3時間20分。60ℓのザックを背負ってる割にはまあまあのペースですね。
まだまだ体力あるな、と一安心。

小屋でテント泊の申し込みをして(1,000円でした)、早速テン場に向かいますが、事前の情報通り激混み。
まだ朝9時台だよ…
実はあまりに混んでいたら日帰りに切り替えようと覚悟してきたのですが、なんとか一張りスペースがありましたのでそこに張らせてもらいました。
(しかし、この後、恐ろしい事に更に混んでしまうのですが…)

3.紅葉!綺麗!!

さてさて、テントも張れたので60ℓのザックを降ろして高谷池から山頂を目指します。

道中、絶景に次ぐ絶景!
とにかく紅葉の美しいこと。本当に感動しました。
そして荒々しい火山と火山の間にあって、おおらかで大きく、どっしりと均整の取れた山容の火打山。池塘に写る逆さ火打も見事。
自分の中で新潟の山No.1確定です。

4.山頂到着

山頂に着きました。
ここまで登山口からテント設営の時間を除いて約4時間半。

山頂から見える二つの火山、妙高山と焼山の勇姿。
そして、今頂上に立っている、最高峰の火打山。
頸城三山、本当に素晴らしい。

5.テント場へ

さて、下山してテン場。
激混みの中でもテントの中に入ってしまえば自分だけの空間。
なのですが、隣のテントの話し声がうるさく、また夕方からは雨が降ってきて時に激しく。
ラーメンで体を中から温めます。

しかし、夜半すぎからは冷えて、自分が持ってきた防寒着とダウンのシュラフだけでは全然足りず、結局寝不足のまま朝を迎えてしまいました。
とにかく、寒かった…

6.下山

明け方、テントを畳んで、このまま二日目は妙高山を目指してもよかったのですが、でも今日は早めに帰ってゆっくりしたかった。
やはり明日の仕事のことが心配で、大事をとって体力を温存したいと考えてしまいました。
昨日の雨で体も道具も全部泥だらけ。風呂入って洗濯もしなくちゃいけないし。

そんな訳で、このまま笹ヶ峰登山口を目指して下山。
帰り道、振り返ると朝日に照らされた火打山が最高に綺麗でした。
写真はありませんが北アルプスの山々もくっきり見えていました。

そして登山口のゲートに到着。
お疲れさまでした自分。

本当に久々のテント泊山行、体力的に限界かと思ったけど、またまだ楽しめそう。
それを確認できたのが今回の一番の収穫でした。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集