見出し画像

エリウド・キプチョゲ、異次元の走り、再び!(東京マラソン観戦記)

昨日開催された東京マラソン。エリートランナーは2年ぶり、市民ランナーは3年ぶりとなる大会となりました。

個人的には、検査陽性時、並びに感性予防の観点から、仕事面へのリスクを考慮しての棄権をしての観戦となりましたが、スタートラインに大挙して整列している市民ランナーの姿を見て、「やっぱり、走りたかったな~」と、何とも言えない虚脱感に包まれていました。

それにしても、優勝したキプチョゲ選手の走りは、予想や期待はしていたものの、やはり、『規格外』とも呼ぶべき圧巻の走りで、凄い!の一言でした。

昨日のキプチョゲ選手の走りを見ていて、彼の走りは、ランニングエコノミーの究極の形であることを、改めて認識しました。

その走りの一番の特長は、『力強さ』と『しなやかさ』が融合された走りにあると考えています。

先ず、『力強さ』の点は、腕振りで得られた上半身による力を余すことなく、下半身に伝えて、半永久的な前方向への推進力に変換していることで、生み出されていると言えます。

そして、適度に前傾した姿勢のキープで、適切な接地位置の確保と、ミッドフット着地による滑らかな接地が、無駄のない地面反力の獲得に繋がっているのです。

『しなやかさ』については、上半身の使い方の上手さに象徴されていると思います。

ぱっと見は、上半身がぶれないように固定されているように見えますが、微妙にうねりを与えて、3次元的、換言すれば、立体的な動きにより、身体全体の動きに、自然な継続性を与えるとともに、接地時の衝撃を上手く吸収しているように見えます。

また、上記しなやかな上半身の動きと全身のバネが相まって、無理なく、広いストライドを確保している点も、彼の走りの大きな特長であると思います。

キプチョゲ選手の目標は、6つあるアボット・ワールドメジャーズの制覇とのことで、昨日の東京マラソンの優勝により、4つ目のタイトル獲得になりました。

残りは、ボストンとニューヨーク。両大会においても、キプチョゲ選手の圧倒的な走りが見られると思うと、今からワクワクして、本当に楽しみです!!

追記)昨日、キプチョゲ選手が着用していたシューズは、ナイキエアズームアルファフライネクスト%の新バージョンのようでした。今から、一般発売が待ち遠しいです!

いいなと思ったら応援しよう!