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ランニングコースの思い出(トレーニング編)②自宅(東京都狛江市)~職場(中央区新川)

ランニングコースの思い出(トレーニング編)の2ヶ所目としてご紹介するのは、いわゆる『通勤ラン』のコースです。

当時、フルマラソンで2時間40分台、更にはその先の記録を目指していた自分にとって、練習量を確保することは、練習の要素として、最も大切な点でした。

具体的には、月間500㎞走ることを目標にしていました。1日平均17㎞前後を走ることになります。

それには、平日、仕事をしながら如何に練習量を増やすかが課題となり、必然的に始めたのが、通勤ランでした。

自宅だった東京・狛江市にある独身寮から、職場の中央区新川までの約25㎞のコースです。

東京に住んで間もない時期で、抜け道的な道を知りませんでしたので、主要幹線道路をコースにしていました。世田谷通りから国道246号線、皇居を経由して、隅田川に程近い新川までの道のりでした。

そのコースを、週に1~2回、出勤前、後を選択して走っていました。出勤後は、「後は、帰って、寝るだけ」の状態になりますので、気は楽なのですが、夜道で暗く、当時は眼鏡をして走っていなかったので、リスクが多い状況でした。途中、高校生か大学生に足を引っ掛けられ、転倒しそうになったこともありました。

通勤後は、上記のような状態でしたので、どちらかというと、出勤前に走ることが多かったです。10時出社のフレックスタイムを利用して、朝7時頃、寮をスタートします。

当時は、朝に走る習慣が今ほどありませんでしたので、朝特有な空気の澄みきった感じを身体全体に受けながら走るのは、爽快感に溢れていました。

ちょうど、8時過ぎくらいに、渋谷駅周辺に差し掛かるのですが、当時、ランニングが今ほど市民権を得ておらず、通勤・通学中の人たちから好奇な目で見られるのは、何とも恥ずかしい気持ちでしたが、「この練習が自分には必要なんだ!」と自分に言い聞かせながら走っていたことを思い出します。

通勤ランとは言え、25㎞の道のりを約2時間ちょっとで走っていましたので、ゴール後は、かなりの疲労感がありました。出勤前に実施した日は、正直、仕事にならない状況もよくありました(汗)。

距離も長く、リュックを背負ってのランニングは、決して楽ではありませんでしたが、八重洲、皇居、赤坂見附、青山、渋谷、三軒茶屋と、東京の象徴的な場所を駆け抜ける通勤ランは、地方出身の自分にとって、東京を満喫出来る時間でした。

この通勤ランが、当時、フルマラソンを2時間40分台で走っていた市民ランナーとしての自分を支えていたトレーニングの一つであったことは、言うまでもありません。





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