野良猫とおじいちゃんの魔法
先日、ある神社へ参拝した時のこと。
鳥居をくぐってすぐのところに結構広いスペースがあり、そこに野良猫がいた。
辺りを見回すと、他にもチラホラと野良猫の姿があった。
海沿いの観光地にある神社で、隣には土産物店があったりして人がたくさんいるので、何かしら餌がもらえるとわかっているのだろう。
猫にとっては都合の良い場所のようだ。
鳥居をくぐった先の神域なるスペースでくつろぐ一匹の野良猫さん。
とりあえず私も挨拶する。
猫好きの血が騒いで黙っていられない。
しばらく野良猫さんに一方的に話をしたのち、神社へ参拝に向かった。
そして参拝を終えて戻ると、さっきの野良猫さんはまだいた。
じゃあまたね、と目で合図をして神社を後にした。
振り返ると、1人おじいさんが野良猫さんに近づいていくのが見えた。
目を細めながらゆっくりと歩み寄って、何か話しかけていた。
そして、よしよしといった感じで頭を撫でている。
なんか…
やっぱりお年寄りと猫って絵になるな…
お互い初対面かもしれないのに、空気感は何年来のお付き合いがあります的な。
何といっても、猫を見つめるそのおじいさんの眼差しがね、優しい。
その姿を見る周りの人達も、みんな微笑んでいる。
何物にも代えがたい精神安定剤だ。
こういう光景、絶対に絶やしちゃいけないね。
このご時世の、ギスギスした出来事を減らすための特効薬なのかもしれない。
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