見出し画像

お父さんにおすすめの絵本11選

こんにちは、絵本案内人の いとう です。

今回は、お父さんにおすすめの絵本をご紹介します。(タイトルをクリックすると、その絵本の公式サイトに飛ぶようになっています。ご利用ください。)

実はこの企画、夫のリクエストです。「喧嘩したり叱ったりした後に、息子とのわだかまりを解消できるような絵本があるといいなあ」そんなぼやきが元になっています。この男、不器用なのです。

今回ご紹介する絵本は、

○まだ喋れない赤ちゃんに話しかけるのは抵抗がある
○どうあやしていいか分からない
○普段家にいない父の地位を読み聞かせで向上させたい
○子を思う父の気持ちを伝えたいけどうまく言えない
○子どもと気まずい空気の時に場をほぐす助けがほしい

こんな思いをもつお父さんたちにおすすめします!

【赤ちゃん向け】いっしょに遊ぶ本

いない いない ばあ

画像1

いない いない ばあ
文:松谷みよ子
絵:瀬川康男
出版社:童心社
1967年4月15日 初版発行/1981年5月25日 改版第1刷発行

「いない いない ばあ」をすることに抵抗がある人におすすめの1冊です。はじめは照れ臭いですよね。

赤ちゃんは生後9ヶ月頃から、大好きな人が見えなくなった不安が一気に解消される「いない いない ばあ」の遊びがお気に入りになります。赤ちゃんのうちは、見えない=存在が消えてしまったと感じてこの世の終わりみたいに大泣きします。見えないだけでトイレに行っただけ、戻ってくる、ということが想像できないのです。

「いない いない ばあ」は、大好きな人の顔が隠れてももうすぐ出てくるぞ〜と予測して、その通りになった安心感や喜びを味わえる、赤ちゃんには欠かせない遊びなんです。

(ムーニー推しというわけではないのですが、解説をされている榊󠄀原先生がNHK Eテレ「すくすく子育て」で解説をされている方で、かつ一般の方向けの文章なのでこの解説を載せています)


こんにちは

画像2

こんにちは
文:渡辺茂男
絵:大友康夫
出版社:福音館書店
1979年6月1日 こどものとも年少版 発行/1980年6月1日 くまくんの絵本第1刷発行

生後7ヶ月〜1歳頃になると、大人の真似をして「バイバイ」をしたり手を叩いて「パチパチ」したりするようになります。そこでこの『こんにちは』の出番です。絵本の真似をして頭をぺこりとするようになりますよ。

最後にお父さんが出てくるシーンが私のお気に入りなので、お父さんにおすすめの1冊にしてみました。


かお かお どんなかお

画像3

かお かお どんなかお
作・絵:柳原良平
出版社:こぐま社
1988年1月10日 第1刷発行

顔真似、得意ですか?ひょうきん派のお父さんならこの本はどうでしょう?

赤ちゃんは大人の表情を見て「喜んでいるな」とか「怒ってるからこれはしちゃだめなのかな」というような状況を判断しています。顔は赤ちゃんにとって大事な情報源なんです。

赤ちゃんに顔真似をさせて鏡で本人に見せるのも面白いですよ!鏡に映る自分が自分であると認識できるのは生後6ヶ月頃からと言われています。お試しあれ!

ちなみに、この絵どこかで見たことがあるなと思った方もいらっしゃるかもしれません。トリスウイスキーに載っているキャラクターをデザインされている柳原良平さんの絵本なのです。ただそれだけ、だけど…。


ここまで赤ちゃんを対象にした絵本をご紹介してきました。赤ちゃんのことも載せねば!と思ったのは、赤ちゃんのパパであるハル・ウララさんからクレームをいただいたからです!ありがとうございます!もっとください!

↑↑この記事何文字あるのかな。ハルさんはいとう公認のファンに認定させていただきます。またひとつ夢が叶いました。わーい!(ファンがほしかった)


【幼児向け】いっしょに遊ぶ本

かみひこうき

画像4

かみひこうき
文:小林 実
絵:林 明子
出版社:福音館書店
1976年04月01日 初版発行

4歳息子は紙飛行機にハマっています。よく飛ぶ飛行機を作れば一躍ヒーローです!暖かくなってきました、お外遊びのお供にいかがでしょうか。


ねえ、どれがいい?

画像5

ねえ、どれがいい?
作:ジョン・バーニンガム
訳:松川 真弓
出版社:評論社
2010年2月 初版発行

これとこれ、どっちがいい?と文章が選択形式なので会話がはずみます。お父さんと一緒だ!違った!それだけで大盛り上がりです。「ええ〜どれもいやだ〜…」みたいな奇抜な選択肢もあって小学校中学年くらいまでは楽しめそうです。


ねんねん どっち?

画像6

ねんねん どっち?
作者:宮野 聡子
出版社:講談社
2017年05月18日 初版発行

お父さん、寝かしつけしてますか?難航してますか?こんな寝かしつけ絵本はどうでしょう。

どっちがいいか選ぶ本という点では、先の『ねえ、どれがいい?』と同じですが、寝る前を想定されているので幸せな選択肢ばかりです。一度この『ねんねん どっち?』を読めばその絵本がなくても「ねんねんどっち」ができるのがいいところ。

我が家は、寝かしつけルーティンである読み聞かせが終わってもまだ寝たくない日は、布団の中で「ねんねんどっちしよ」と言って、会話を楽しんでから寝ることも多いです。大抵は息子が満足して「もう寝よう」と言って区切りそのまま寝てしまいます。寝かしつけ小技として使っていただけると嬉しいです。


【父の思い届け!】父と子の話

ちらかしぼうや

画像7

ちらかしぼうや
文・絵:ジャン・オームロッド
訳:ほしかわ なつこ
出版社:童話館出版
2005年9月20日 第1刷発行

1歳頃の赤ちゃんって、しまってあるもの全てを出しますよね。本しかり、ティッシュの中身しかり。ここに出てくるお父さん、かっこいいですよ。それに、おたくのちらかしやさんのことも許せるようになるかも。


はじめての おとうさんはウルトラマン

画像8

はじめての おとうさんはウルトラマン
作者:みやにしたつや
出版社:学研プラス
2016年6月21日 第1刷発行

初めてのお子さんが生まれたあの日、どんな風だったでしょう。たまには思い出してみませんか。イヤイヤ期など大変な日にこそおすすめの1冊です。

わたしは、陣痛中にふと顔をあげたときに見た夫の泣き顔が印象に残っています。痛そうで大変そうでかわいそうで見ていられないとこっそり泣いていたようです。不器用な男、優しいんですよ。


ねえ とうさん

画像9

ねえ とうさん
作者:佐野洋子
出版社:小学館
2001年11月20日 初版第1刷発行
※第7回 日本絵本賞受賞/全国学校図書館協議会選定図書/日本図書館協会選定図書

※借りた図書館の情報を隠した状態の表紙でごめんなさい。

お父さんと子どもの話を探していて見つけた本です。力強く頼りになるお父さんに憧れる子どもの様子が描かれています。


パパとドライブ

スクリーンショット 2021-03-29 8.53.48

パパとドライブ
文:山口 稔子
絵:まるやま あやこ
出版社:福音館書店
2017年06月01日 こどものとも 発行

酒屋さんのおうちの女の子がお父さんと配達まわりをするお話です。

わたしの父は材木関係の仕事をしていて、こんな風にトラックに乗せてもらって取引先に連れていってもらったことがあります。仕事をする父が好きだった、その横にいるのが心地よかった、そんな思い出が暖かく蘇るのでこの絵本は大好きです。月刊誌なので図書館で探してみてくださいね。


ソロモンの白いキツネ

画像11

ソロモンの白いキツネ
著者:ジャッキー・モリス
訳:千葉茂樹
出版社:あすなろ書房
2018年10月30日 初版発行

この本は児童文学のジャンルになります。対象年齢も小学校高学年くらいから。よってこの本はお父さん自身のために読む本としてご紹介します。

父と子の間にできた溝が埋まっていく話です。なにか感じるものがある方はぜひ。(※この本は「石川屋」さんにご紹介いただきました)

皆さんのおうちの「お父さん」はお子さんとどんな距離感なのでしょう。ストレートに、好きだよ、君が生まれてきて嬉しいよ、なんて口にできるタイプですか?うちの夫は、ごくたまにしか言えないみたいです。そういえば、プロポーズも婚姻届を出す市役所の駐車場でされたんだっけ。提出する2分前くらいの出来事でした。この男、本当に不器用なんです。

不器用な男が奮闘した話はこちら↓↓

不器用な父たちの助けになれば幸いです。

届け、父の思い!(おしまい)

※選書協力:石川屋




この記事が参加している募集

最後までお読みいただき、ありがとうございます!サポートしていただいた暁には、自分のために厳選した1冊を購入させていただきます。感謝いたします。