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トトロのテーマソング”さんぽ”の作詞家が、そっと寄り添ってくれる 時に自信を持たせてくれる
「歩こ~歩こ~私は元気~」この歌を口ずさむと、なんだかうれしい気持ちになります。この元気な子どもはまさに中川さんが描く”こどもらしい子ども”
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著者の中川李枝子(なかがわりえこ)さんは、ジブリのトトロで流れる「さんぽ」を作詞されています。また保育園に務めそののちに、名作『ぐりとぐら』やたくさんの絵本の生みの親でもあります。
冒頭では保育園に子どもを通わせる人、これから預ける人に向け、沢山の親御さんと子どもたちと交流を重ねてきた、中川さんからの暖かい語り掛けから始まります。
私が保母だったのはかなり前のことになりますが、子どもの本質、子育ての基本は変わらないでしょう。私自身も初めはわからなくて戸惑うことばかりでした。子どもから無我夢中で教わった事を、この本で伝えられたらと思います。
焦らないで、だいじょうぶ。
悩まないで、だいじょうぶ。
子どもをよく見ていれば、だいじょうぶ。
子どもは子どもらしいのがいちばんよ。
目次をパラパラとめくるたびに、そっと隣で「お母さんが、得意とすることがひとつでもあれば十分」と勇気つけてくれたり。
「こどもはうちに閉じ込めないで」「心を傷つけたら、すぐに手当てをしてほしい」など、導いてくれたり。
目次でピン!ときたほんの2・3ページを読むだけで、今の自分の悩みがすっとほどけたり、時に向き合わなければいけない問題を見逃さずにすむような私との対話になる大切な一冊。