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【メルマガ絵本沼】第13号|『橋の上で』(湯本香樹実/酒井駒子)
【メルマガ絵本沼】をお読みいただきありがとうございます(^^)/
今回のお題は昨年秋に刊行され話題になった『橋の上で』(湯本香樹実/酒井駒子/2022/河出書房新社)です。
本作は2008年に第一回MOE絵本屋さん大賞を受賞した『くまとやまねこ』(河出書房新社)の同コンビによる新作で、テーマは前作同様「死と再生」。
ただ、「死」は「死」でも、それは「自死」なのでした。
いつもどおり長文ですが、最後までお付き合い願えれば幸いです(^^;)
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-はじめて見る眩い一場面-『橋の上で』(湯本香樹実/酒井駒子)
■つくり=「絵+文」、イメージ=「絵>文」
絵本は基本、絵と文でできている。
それは主従的なものではなく、フラットな関係で成り立っている。
私は絵本のことをそんなふうに捉えていて、たとえば、『こんとあき』(1989/福音館書店)みたいに作家がひとりで作った絵本はそのまま「林明子の絵本」になるけれど、これが『とんことり』(筒井頼子/林明子/1989/福音館書店)のように物書きと絵描きのふたりでつくった絵本でも、世間的なイメージはおおむね絵描きの方へ寄るように思うのだった。
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