いまは懐かしき、郷に入っては郷に従えた頃
先の思い出話から、米国で運転免許を取得し直してよかったと改めて思った。その当時、米国では交通事故に遭った際に国際免許だと不利になると聞いたからなのだが、実際には自分が車に乗っていなくても愛車が事故にあったわけで、現地免許の所持が保険会社の交渉に有利に働いたことはまちがいない。
生活上、すぐに左ハンドルの右側通行に慣れる必要があったので、まずは自動車学校のお世話になることにした。といっても、通学や合宿が基本の日本の車校とは異なり、自宅まで教習車が迎えに来てくれるから便利だ。教習内容も自分で選ぶことができるので、私の場合は実地試験のシミュレーションを含めて数回で終えた。
日本と違うのは「スリーポイントターン」という運転技能があることで、ハンドルを3回切って方向転換する技能試験が定番に含まれていた。警官を横に乗せて走るのは緊張したけれど、シミュレーションの甲斐あって難なく合格できた。
筆記試験はあらかじめ運転免許マニュアル1冊分を勉強しておいて、試験受付オフィスに設置された専用コンピュータで回答する方式だった。そういえばマニュアルをまだ捨ててなかったかも……と思い出して探してみたら、自分でもビックリ! まだ保管してあった。
米国の交通ルールは州ごとに異なるものの、今はすべてこちらのサイトからダウンロードできる。音声付きなので英語学習にも最適。同サイトで模擬試験も公開されており、例えばマサチューセッツ州2023年版模試はこちら。25問中18問正解で合格。私は一発合格したけれど、舐めてかかった夫は1回落ちたので、マニュアルはしっかり読みましょう⚠️
日本との違いで驚いたのは、葬列の車に割り込むと違法。葬列車はライトを点灯して走るので、点灯車には要注意。また、スクールバスの乗降中は追い越し禁止なので、停止してじっと待たなければならない。なかなか慣れなかっただけに、いまだにスクールバスを見ると懐かしくて、こんな買い物もしてしまう。
※現地に行かれる方は当該州の最新の情報をご確認ください。