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おもしろい学校
学校は楽しいです。1年生は20人くらいで、担任の先生とアシスタントの先生がいます。編み物などの手芸の時間は、お母さんたちもアシスタントになって教えてくれます。一番最初に木のリコーダーを入れる袋を作らなければならなくて大変だったけど、友だちのお母さんに助けてもらって完成しました。
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英語はむずかしいけれど、先生が何を言ってるかわからないときは、同じクラスの日本人の友だちが教えてくれるので大丈夫です。
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でも、先生が物語の本を読んでくれる時間は、いつも退屈でねむってしまいそうです。ちんぷんかんぷんだし、長くてぜんぜん終わらないんです。
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※The Adventures of the Wishing Chair first published in 1937 by Newnes
あとで本を買って日本語にして読んでもらったら、すごくおもしろい話でした。
このしおりはぼくが作りました。
ぼくが好きなのは、変わった言葉を話す先生の時間です。みんなも先生が何を言ってるかわからないみたいです。変な体操の時間もおもしろいです。
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休み時間に校庭で歌を歌っていたら、4年生が "Gon, sing! sing!" と言って集まってくるようになりました。だからぼくはいつも校庭でマツケンサンバを歌います。みんなが握手してきたりプレゼントをくれたりするので、がんばって歌ってます。
言葉の壁がありながら新たな環境に適応するには、困ったときに助けてくれる存在や、周囲の皆よりも自分が必ずしも劣っているわけではないと感じられる場面が必要だと思う。「変わった言葉」は小1の必須科目のドイツ語とフランス語で、「変な体操」とはオイリュトミーのこと。ときに神秘主義として敬遠されがちなシュタイナー教育だが、テストも通知表もない学習形態ゆえに息子たちは大いに救われた。保護者も個性的な人が多く、はじめはおそるおそるだった送迎時のおしゃべりが、すぐに楽しみに変わった。日本での高校受験を控えた中2の長男もゴンと同じ敷地内のシュタイナー学校に編入し、三男も時折シュタイナー保育園に親子通園した。(母)
【追記】
かよさまがこの記事をマガジン「オープンマインド シュタイナー教育」に加えてくださいました。わが家のこどもたちは1年間しか体験できませんでしたが、その1年が後々まで人生に大きな影響を与えてくれました。日本とは異なる教育方法に触れることは、大人にとっても貴重な経験でした。