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えほんがかりがえほんがかりを始めたきっかけ

今回は、えほんがかりがえほんがかりになったきっかけをお伝えします。

大人になってから絵本と出会う
私は子どもの頃に絵本に親しんだ記憶があまりありません。全く無いわけではないのですが、今えほんがかりをしている中で出会う良書と呼ばれるものたちとは大人になってから出会いました。

普段、ピアノとリトミックの指導もしており、その師匠が主催する絵本の朗読とピアノのコンサートのお手伝いをさせていただいた時のことです。お稽古の中で聞こえてくる絵本の朗読。それに対して涙を堪えるのに必死だったことがありました。

その頃、わたしは20歳前後で、特にやりたいこともなく、毎日同じようなことの繰り返しに、このままでいいのかなぁ?私がもしいなくなっても2.3日過ぎればきっとみんなそれまで通りの生活をしていくんだろうなぁ…私が生きている意味ってあるのだろうか?と無気力に近い状態にありました。

そんな時に耳に、こころに、体に、予期せず入ってきた絵本。

それは
【100万回生きたねこ】

100万回生きたねこ
佐野洋子 作・絵
講談社

そうです!この絵本がえほんがかりの始まりの絵本です。その場では、絵本で泣くなんて思っていなかったので、誰にも見えないように泣いているのを隠して時がすぎるのを待ちました。絵本って何!?こういうものなの!?すごい!!と思い、すぐ自分用にこの絵本を購入。ゆっくりと自分のペースでページをめくり、噛み締めるように読みました。

100万回生きたねこは、毎回違う飼い主に飼われ、違う愛され方をし、99万9999回生まれ変わるのですが、100万回目死んだ時には、もう生まれ変わることがなかった…というお話です。なぜ100万回目に生まれ変わらなかったのか?というのは、皆さんそれぞれに感じてほしいので詳しくは書きませんが、これを読んで私は、


「もし今、死んでも、この絵本のように生まれ変わっても同じことの繰り返しになるなんてごめんだ!!だったら2度と生まれ変わらないくらいの人生にしてやるぅ!!」


と生きる力がメキメキと湧いてきたのです!!嘘のような本当の話です。

輪廻転生があるのかないのか、そういうものを信じているかどうかということは、この時も今も私には関係なく、とにかく絵本に生きる力をもらった!ただそれが言いたいだけなのです!!

同じような境遇の人たちに手渡したい!!
私は子どもの頃から周囲の目を気にしすぎてしまうタイプ。それ故に、生きづらさも感じていました。短大時代に自身がHSP(High Sensitive Person)、簡単に言ってしまうと「繊細さん」なのではないか?と気付き、関連書を読み漁りながら、少し気持ちが楽になっていくのですが、それと同時に私のようにHSP気質であることで生きづらさを感じている人たちに、絵本に出会ってもらいたい!!という想いが強くなっていきました。

これが、えほんがかりの本当の本当の始まりです。

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