大人ってさ、僕たちに気を遣わせてることに気づかないんだ
おとなは、自分もまたかつてこどもだったことを
すっかり忘れてしまっている
【絵本レビュー📚】
《おとなになること》
人気イラストレーターのサラ・ミッダさんが
描いた癖のある絵本です😌
特にこんな方に読んで欲しい!
●想像力を駆使して楽しみたい方!
●子どもの時代を思い出したい方!
●癖のあるイラストを楽しみたい!
🎈ゆるっと内容紹介🎈
子ども目線から教えてくれる
“おとなになること”とは
子どもの頃の1つ1つ未知の世界を、目で見て感じて考えながら知っていく姿が描かれています。
不思議に思ったこと
理不尽だと思ったこと
大人に対する疑問
そして学んだこと
さまざまな感情がじわじわと溢れ出す。
“大人のような子ども”があなたに
考える・想像するを教えてくれます。
癖のある可愛らしいイラストと、端的な言葉。
優しい色使いにほっこりしているところに、ハッとさせられる言葉が投げ込まれます😌
絵本BOX🐿のココが気になる❗️
私たち大人はどれだけ子どもの頃の記憶を覚えているでしょうか?
どれほど正確に当時の考え方を思い出せるでしょうか?
私は正直、小学校入学前まで遡ると思い出せないことばかりです。
あなたも同じでしょうか。
子どもの想像力に驚き、憧れる。
子どもが大人には見えないものの見方をする先生になることもよくありますよね。
ときどき思うんです。
いつからだろう。
丸い考え方をするようになったのは。
◆◆◆
私について母と姉兄から聞いた話です。
1+1=2になるのがわからない。
周りに聞いても納得できない。
みんなも呆れて困ってた。
ただ、その子が1番困ってた。
そうです。
私にもこんなに可愛い時があったようです。
1+1=2は当たり前のことです。
そこに疑問をもっては何もはじまりません。
“「そう言ったら、そうなの」が十分な論理”
◆◆◆
イライラしていた高校生の私。
部活の朝練で早く家を出る日。
「忘れ物はない?いってらっしゃい。」
「忘れ物は忘れたから忘れ物なんだから、
今、わかるわけないじゃん」
母とこんな事言ってたよねと、笑いながら話す思い出のひとつです。
高校生の言葉とは思えないですが。
◆◆◆
この絵本では子どもが大人の世界のルールに、
疑問に思いつつも受け入れ、学んでいく姿がたくさん見れます。
この絵本はそれらを淡々とまとめたものです。
私たちも子どもの頃は、なんでこれもあれもルールがあって、あーだこーだ言われなきゃいけないんだと思っていても、
大人になっていくうちに、
気づけば忘れているんです。
経験をしたからこそ共感できる
本当でしょうか?
喉元過ぎれば熱さ忘れる
思い出せないことばかり。
素直に子どもに子どもから見えている世界を教えてもらうのも良いのではないでしょうか?
それぞれの見え方を。
大人になって忘れてしまうことだらけだからこそ、子どものことを大切にしたいからこそ、
どんな風に見えているかを一緒に見ませんか?
◇◇◇
絵本の中の【おとなとの接し方】の1ページにあった言葉。
「なぜ」ときくのはほどほどに
気づいたらこの考えをマスターしていませんか?
意味がないこと・目的がないこと
理由がないとできない私たちは自由でしょうか。
子どもたちは自由でしょうか。
◇◇◇
大人になるとはなんでしょうか。
世間のルールを理解することでしょうか。
自分の気持ちをコントロールできるようになることでしょうか。
相手の考えていることを理解し、上手く生きることでしょうか。
自分の責任で自由に動けることでしょうか。
目の前のことよりも先のことに考えをめぐらすことでしょうか?
生きる上で大事なことを教えてあげれるようになることでしょうか?
自尊心が大事
好奇心が大事
素直さが大事
周りと比べない
何度でも挑戦しなさい
自分ができているかわからないけど、
これが世間的には良いからやりなさい。
◆◆◆
冷静に“大人になる”を考えてると
余計にわからなくなりました。
そんな中に見つけた1冊の本。
永井均さんが著者の〈子ども〉のための哲学。
“大人になるとは、ある種の問いが問でなくなることなのである”
子どもの疑問はそれ自体のこと。
大人の疑問はそれ自体にはなく、
他に目的がある。
◆◆◆
この絵本は好き嫌いが分かれると思います。
皮肉とユーモアを楽しみながら、
想像力を働かせて味わってくれる
“おとなの心をもった子どもたち”
“かつて子どもだったおとなたち”
にぜひ読んでいただきたいです。
大人ってさ、僕たちに
気を遣わせてることに気づかないんだ
あなたはどう思いますか?
今Amazonだとなんと1円で売っています😌
私はなぜこの価格なのか解せませんが笑
こちらの記事を気に入ってくださった方に
オススメな記事を貼っておきます😌