騙されない為に騙すのよ
ついていなかったのは オオカミでした。
【絵本レビュー📚】
《リトルレッド
あたらしいあかずきんのおはなし》
2016 年にはニューヨーク・タイムズ紙による
児童書のベストイラストに選出されています😌
特にこのような方に読んで欲しい!
●周りに理解されていないと感じる方
●変わったストーリーを楽しみたい方
●可愛すぎるイラストを味わいたい方
●ゆるっと内容紹介🎈
普通の赤ずきんちゃんとは違うちょっとブラックなリトルレッドが主人公。
おばあさんを訪ねる途中で、女の子はオオカミに会います。そしてそのオオカミは女の子を食べる計画をするのですが、実は女の子も計画をしてたんです。
それはオオカミにとって不幸なものでした。
この絵本のイラストはとってもオシャレで眺めるだけでも充分楽しめちゃうほどです!!
モノクロベースに差し色の赤色が物語をより生き生きさせています!
無愛想なのに憎めないリトルレッドはぜひ直接見てください😳
絵本BOX🐿のココが気になる❗️
最初の始まりは一般的な私たちが知っている赤ずきんですが、どうやらちょっと違うみたい
おばあさんに会いにいく途中で、
オオカミに遭遇するのですが、
全く怖がることはない女の子
表情も怖がる素振りはありません。
そして嘘をつくことなく、
オオカミの質問に淡々と答えるんです。
なんかちょっと不気味にも見えました。
そしてオオカミがおばあさんを食べ、
下手な変装をしている姿を外から覗き、
女の子は計画を立ててしまう。
この場面でこんなに冷静な対応できますか?!
圧倒的に強そうなオオカミに対しても驚くことなく向かっていく姿はやっぱり奇妙。
オオカミの下手な芝居にも付き合った後に、
しっかりやっつけちゃう(オブラートな表現🥲)
そして
ニコニコしながら遅くに家に帰るんです。
オオカミの毛皮を楽しげに着て。
知ってる赤ずきんじゃなさすぎて
こんな展開にドキドキしました笑
行き道の女の子はどこか退屈そうで
帰り道の女の子は生き生きとしていて
女の子はサイコパスのように見えるけれど、
やったことはオオカミと変わらない。
そしてただただオオカミに食べられる選択をするのではなく、
状況を見て、計画を立てて行動。
わざと騙される演技。
鮮やかに、身を守った賢い女の子。
でも確かに一般的な赤ずきんちゃんのお話って
ちょっとおバカな女の子にも見えてきたり。
絶対オオカミじゃんってなるような外見。
それでもおばあさんだと思い込んでいた。
疑うことをしなかった赤ずきん
騙されるフリまでした赤ずきん
◇◇◇
私たちも日常の生活の中でフリをすることは
そんなにめずらしいことではないですよね。
わかっているフリ
わからないフリ
寄り添っているフリ
興味ないフリ
賢いフリ
バカなフリ
その場を乗り越えるためにさまざまなフリをする
悪いことかどうかはわからないけどね。
上手く生きるためにも。
“身を守る”
実は私は最近よくわからないフリをします。
本当にわからないことだらけですが。
すると、みんな助けてくれます。
助けてくれる時の声掛けは本当にさまざま。
ちょっと本当のあなたが見れる気がして。
できれば”フリをしない”をしたい。
素直に正直に誰に対しても向き合いたい。
◇◇◇
最後にちょっと気になるのは、
おばあさんとのお話しは描かれていないところ。
助けてあげたのでしょうか。
助けてあげたとし、
オオカミの毛皮を着て帰ろうとする孫に、
何も思わなかったのでしょうか。
帰った時にお母さんが時計が20時辺りを指していて遅いとアピール。
女の子を送り出したのは割と早かったのかなって思うとますますオオカミと女の子、おばあさんの描かれていない部分が気になるんですよね。
行き道にいるうさぎ
帰り道にいるハリネズミ
私たちは思っていることを常に
表現しているとは限らない。
自分が楽しめることが何かわからない時もある。
自分のことすらわからない。
まして他人のことについてなんて。
◆◆◆
閉じ込められたキャラクターにしんどくなる。
正しく理解されないこともある。
そんな時、どんな顔してるのかな。
この絵本の女の子はどんな子だったのかな。
この日はワクワクしたのかな。
ほんとは怖かったのかな。
思いもしないことが起こる時、
自分が何をするかもわからなかったり。
◆◆◆
●どんな自分が自分らしいのか
●抑圧された思いってあるのかな
●周りが見えなくなるときってどんなとき
そんなことを考える絵本でした😌
多くの人間関係の中に生きている
悪い人とも接触する時もある
その時、私はどう対応するのかな。
騙されない為に騙すのよ
あなたはどう思いますか?
絵本BOX🐿・私についての紹介はこちら🎈
よかったら読んでね〜