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「もゆー」おまじないステッカー

心のポケットに、そっと忍ばせる魔法。

疲れた日も、モヤモヤした日も、誰かと分かち合いたい日も。 あの商店街の提灯の下で、2匹の豚が届けてくれる「もゆー」の声は、 いつも不思議と、その時の自分に必要な言葉に聞こえるのです。

そんな魔法のような瞬間を、いつでも思い出せるように。 スマートフォンに、手帳に、お気に入りの場所に貼って。 ほら、あなたにも聞こえてきませんか? やさしい「もゆー」の声が。

このステッカーを見るたびに、温かな豚まんの香りと、 2匹の豚からの優しいメッセージを思い出してください。 そして、本当に癒されたくなったら... 私たちは商店街の提灯の下で、いつでもお待ちしています。

もゆーのぶたまんストーリー

(1)もゆーの魔法

夕暮れ時の商店街。残業で疲れきった山田さんは、いつものように足を引きずりながら帰路についていました。そんな時、ふと漂ってきた温かい香り。見上げると、提灯の明かりに照らされた小さな中華屋の前で、黄色い帽子をかぶった2匹の子豚が、なんとも言えない優しい表情で立っています。

「もゆー」

片方の豚が、蒸籠から立ち上る湯気に乗せるように、そっと言いました。

「もゆー」

もう片方も、まるで声を重ねるように続きます。

なぜかその声が「おつかれさま」と聞こえた山田さん。思わず足を止めて豚まんを一つ買ってみることに。

ほわっと立ち上る湯気と共に、広がる優しい香り。一口齧ると、じんわりと温かいあんが心まで温めてくれます。

「もゆー」

帰り際、再び聞こえてきた声。今度は「また明日も頑張ろう」と聞こえました。

不思議なことに、家に着く頃には足取りが軽くなっていた山田さん。それからというもの、週に一度は必ずこの豚まんを買って帰るようになりました。

その理由を聞かれると、山田さんはいつもこう答えます。 「豚まんも美味しいんだけど、なんていうか...あの『もゆー』って声を聞くと、なんだか明日も頑張れる気がするんだよね」

街の人々の間では、あの2匹の豚の「もゆー」は、その日その時の自分に必要な言葉に聞こえるという噂が広まっているとか。

ただ一つ確かなことは、疲れた帰り道、提灯の明かりの下で響く「もゆー」という言葉と、温かい豚まんの組み合わせには、不思議と心が癒される魔法があるということ。

今日も商店街の小さな中華屋では、2匹の豚が「もゆー」と優しく語りかけながら、誰かの帰り道を温かく照らしているのです。

(2)もやもやスッキリ豚まん

会議で言いたいことが言えなかった木村さんは、モヤモヤした気持ちを抱えたまま早めの退社をしました。歩道に視線を落としながら歩いていると、ふわりと湯気の香りが鼻をくすぐります。

「もゆー」

顔を上げると、温かな提灯の明かりの中、2匹の豚が立っていました。なぜだか、その「もゆー」が「そんなときもあるよね」と聞こえて、思わず吹き出してしまいます。

豚まんを頬張ると、じんわりと広がる優しい味わい。「もゆー」という声が、今度は「大丈夫だよ」と聞こえてきて...ああ、なんだか自分のモヤモヤが少し可笑しく思えてきました。

明日はちゃんと言えればいいや。そう思えた時、背筋が少し伸びていることに気がついたのです。

(3)友達とシェア豚まん

「仲直りのきっかけが欲しいんです」と、悩みを抱えた女子高生が訪れたのは、夕暮れ時。

「もゆー」

2匹の豚が、いつもより少し大きな豚まんを差し出しながら声を揃えます。その「もゆー」は、なぜだか「一緒に食べてみて」と聞こえました。

その夜、LINEで送った一言。 「今から駅前の豚まん屋さんに行くんだけど...一緒にどう?」

待ち合わせた友達と、ベンチで豚まんを分け合って食べながら。 「もゆー」という声が聞こえてくると、今度は2人とも「なんか笑っちゃうね」と、くすっと笑いあったのです。

温かい豚まんを分け合いながら、少しずつ会話が増えていく。気がつけば、ぎこちなかった空気はどこかへ消えていました。

それ以来、この商店街では、仲直りしたい人たちが「友達とシェア豚まん」を買いに来るようになったとか。2匹の豚の「もゆー」という言葉は、分け合って食べる人たちの心を、優しくほぐしてくれるのだそうです。



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