家族がノロウイルスに襲われた1週間
長かった恐怖の1週間がようやく終息を迎え、いまこうして記事を書ける状態になったことを素直にうれしく思います。健康って素晴らしい。
事件は金曜日。仕事中に妻から届いた一通のLINE。
「息子が吐いた!」
朝出るときには元気いっぱいやったから驚きを隠せず。そのあと病院に連れていったら「たぶんノロですね」と。検査はしてくれなかったそうですが。
前日に預かり保育で預けてた保育園でノロが流行ってるという話を聞いていたのでたぶんそれが原因だろうとのことで、ひとまず帰りにドラッグストアでノロ対策の消毒液(アルコールはだめなので次亜塩素酸ナトリウムのものを。そもそもアルコール系はコロナの買い占めで全滅でしたが)を購入。最初はピューラックスを買いましたが希釈が面倒なので別のドラッグストアで購入したスプレータイプのものが便利でした。
妻は初期の嘔吐をすでにがっつり触ってるし吸い込んでるしでもはや諦めムード。まだ発症はしてないけどいつ吐くかわからないから食欲わかない・・・という状態。それでもこまめにそこらを消毒して、ここまでしておけばさすがに一家全滅はないだろうと高をくくっておりました。
土曜日は一日に何度も下痢をしてぐったりの息子。妻は「私は嘔吐を触ったからうつるんで、うんちの処理は私がする」と言ってくれて、自分はそれ以外の子守をひたすらしておりました。嘔吐にも下痢にも触れることなく。
それにしても水状の便のおむつ替えはほんまにハードで・・・。常に溢れそうな状態。
そして土曜日の夜。息子が座ってたところが少し濡れてたので、あれ、何かこぼれたかな?と手で触って匂ってみるとお酢のような匂い。なんでこんなところに・・・ん?
やってしまいました。おむつから下痢がしっかり漏れておりまして、しっかり素手でタッチ。
それでも翌日、日曜日は妻も自分もまだまだ元気。息子は下痢は相変わらずなものの、少し元気になってきた模様。このときはこのまま息子が元気になって無事解決するだろうと信じておりました。
月曜日(祝日)、妻が嘔吐。世の中そんなに甘くないですね。妻ダウンにつき、一日息子の相手&オムツ交換もここから担当。いつもは妻としか寝ない息子。しかしさすがにそうもいかず、リビングに布団を敷いて二人で寝ることに。意外とすんなり寝てくれて一安心。翌日午前の有給を申請して、義父に来てもらうまで家にいられる段取りもOK。
そして深夜。腹痛と吐き気が一気にやってきました。やっぱり来ますよね。しっかり下痢に触れちゃってるし、そもそもいくら消毒しても限界があるし・・・
ということで火曜日からは自分がダウン。妻は少し回復気味。さて、ここでハードなのは息子が思いっきり元気を取り戻していること。普段でも手に負えない2歳児が夫婦そろってダウンの時に一番元気ってもうほんと地獄絵図です。這いつくばる父母の周りを走り回る息子。
自分はもはや動ける状態ではなく、妻がなんとか回復しつつある身体をおこしながら最低限のところだけ受け答えしながらあとは放置状態。この状態で義父に来てもらっても移すきしかせず、買い物くらいしかお願いすることができず。この日がいろいろな意味で一番ハードでした。
水曜日は自分がまだダウン。妻は8割くらい回復。息子はフルパワー。家には入れられないけど外の散歩だけ義父にお願いして、ちょっとずつ日常を取り戻しつつ、木曜日は自分だけダウン。吐き気は収まったもののなぜか頭痛が激しく。
金曜日にようやく職場復帰。家族3人、平穏な日が戻りました。文章にすると簡単ですけど本当に長い長い1週間。
今回ノロウイルスにかかって感じたことは一度家の中にはいったウイルスを小さな子供がいる状態で家族に感染させないことはほぼ不可能じゃないかということ。オムツは変えないといけないし、動きのコントロールもできないからあちこち触るし、一緒に寝ないといけないし。そして息子が発症スタートの場合、今回みたいに自分たちがダウンしたときに息子が一番元気で、しかし誰にも頼れない状態という恐怖。
かろうじて義父に買い物をお願いできる状態ではあったけど、これが近くに誰もいない状態だったらと考えたら本当に恐ろしい。
次また何かで一家全滅したらどうしよう。良い教訓にはなりましたが、しかしできることは基本的なことくらいなのでこれで次は気軽に乗り越えられるというものでも何が難しいところです。
何はとも無事に回復し、美味しいものをおなかいっぱい食べられる喜びを噛みしめております。人の幸せの半分はきっと美味しいものを食べることで満たされているんです。
まる1週間ほとんど外出できずにストレスが溜まって不機嫌気味の息子を連れて今日は少し電車の旅。新型コロナウイルスも心配で、しかし雨となるといけるところが本当に限られますが、人の少なそうな南海電鉄の和歌山方面、そこからの加太線へ。かわいい鯛の電車をみてちょっと元気になった父子でした。
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