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歴史学との出会い④:BBQではなくDBQ

アメリカン・スクールでの歴史のテストには、DBQと呼ばれるものもありました。

Document-Based Questionの略で、DBQです。

史料批判の入り口といった感じでしょうか。

あるトピックについて、関連する資料がいくつか用意されて、その信憑性や有用性について問われます。

例えば、ある国の外交政策について、当時の新聞の論評の抜粋から人々にどう見られていたかを論じたり、担当だった外務大臣の後年の回顧録を読んで、信用できるのかを記述したりというものでした。

難しいのになると、演説などの資料が8点くらい用意されて、フランクリン・ルーズベルトはリベラルか保守的な大統領だったか、資料を駆使しながら議論しなさい、なんていうのもありました。

全く分からず、一、二行しか書けずに提出して、全然ダメだった記憶があります。

そこで、初めてプライマリー・ソース(一次史料:当時の人が書き残した資料)とセカンダリー・ソース(二次史料:後年の歴史学者たちが記述した研究資料)があることを学びました。

史料のバイアスに気をつけろ!なんていうのもこの頃教えられました。

歴史を論ずるにあたって、史料がいかに重要か、そしてまた、適切に史料を扱うのがいかに難しいかも心に残っています。

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