『猫を愛でる近代』を読み終えました!
貝原伴寛さんの『猫を愛でる近代』を読み終えました。
一言で感想を言えば、とてもとても面白い歴史学の本です。こんなに面白いのは久しぶりです!
どこがそんなに面白かったのか、具体的には3点あります。
1点目は、学際性です。つまり、色々な視点から歴史の中の猫に迫っているところです。猫の歴史なので、動物史はもちろんですが、飼い主の心の動きに注目した感情史、そんな彼や彼女たちの気持ちが表出されたメディア史など。加えて、医学史、文学史や美術史の文脈から猫の語りを紐解いていきます。その視野