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歴史学の面白さについて(ダーントン『猫の大虐殺』を題材に)①:歴史と歴史学の違い

これから、いくつかの記事に渡って、歴史学の面白さを紹介したいと思います。

そして、その面白さを抽象的に紹介するよりも、具体的に歴史学の本を使って紹介したいと思います。

題材とする本は、アメリカの歴史学者であるロバート・ダーントンによる『猫の大虐殺』です。

「ね、猫の大虐殺?!」と思っている読者もいると思いますが、本の紹介の前に、まず「歴史学とは何か?」ということについて簡単に述べたいと思います。

高校までに、学校で習うのは、日本史や世界史などの歴史で、大体の人は、大学で史学科を専攻しないと限り、歴史学と接点がないまま人生を送ることになります。

この二つの違いを簡単に言ってしまうと、歴史は過去に関する知識で、歴史学は歴史について考える学問です。

例えば、「1789年にフランス革命が起こった」というのは、歴史です。それに対して、「なぜ1789年にフランス革命が起きたのか?」と考えるのが、歴史学です。

歴史学の特徴は、まず、具体的な歴史に対する問題提起から始まっていることです。そして、その問題について、過去の人々が残した記録である史料を用いて回答を提示することです。

そんな歴史学の面白さについて、これから紹介していきます!


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