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長崎手彩色絵葉書展2025 8/12-8/17 長崎県美術館


2025年、長崎は被爆80周年という歴史的な節目を迎えます。この年、長崎市では「長崎手彩色絵葉書展」が開催され、過去の記憶と未来への希望を繋ぐ取り組みとして注目を集めています。この展示は、戦争の悲劇を超え、平和の価値を後世に伝えることを目的としています。

「バタフライエフェクト」という言葉があります。蝶が小さな羽ばたきを起こすことで、やがて世界の気象に影響を与えるという理論です。この概念を長崎手彩色絵葉書に重ねてみると、100年前に描かれた一枚の絵葉書が、今この瞬間の私たちの心に大きな感動を与え、未来への変化を引き起こす可能性を感じずにはいられません。

これらの絵葉書は、当時の長崎の風景や文化、そこに生きた人々の営みを鮮やかに描き出しています。それらが伝えるのは、ただ美しい景色だけではなく、長崎が経験した過去と未来への願いの交錯です。一枚の絵葉書に込められた思いが、受け取る人の心に新たな平和への芽を育てるのです。

ツァラトゥストラはかく語りき /《2001年宇宙の旅》テーマ
https://youtu.be/91173MqgohI?si=iB5licp_CHk_MfRg

その様子はまるで、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭部分のようです。静寂から始まり、徐々に力強く荘厳な旋律へと展開する楽曲は、小さな変化がやがて大きな希望に繋がる瞬間を思い起こさせます。一枚の絵葉書が未来に生み出す影響も、同じように雄大で感動的です。

手彩色絵葉書は、明治から昭和初期にかけて作られました。それぞれの絵葉書には職人の手による繊細な彩色が施されており、一枚一枚が唯一無二の芸術品と言えます。当時、この絵葉書は長崎の美しい風景や文化を国内外へと伝える役割を果たしました。

例えば、長崎港に浮かぶ帆船や稲佐山の夜景、出島の異国情緒あふれる街並みが鮮やかに描かれた絵葉書は、当時の人々にとって長崎の象徴でした。これらの絵葉書を見ることで、現代の私たちも戦前の平穏な日々を追体験することができます。

しかし、1945年の原爆投下によって、それらの風景の多くが消失しました。手彩色絵葉書は、戦前の平和な日々を伝える貴重な証人であり、長崎の人々が育んできた文化の記憶そのものです。この絵葉書展は、失われたものを振り返りながら、平和の尊さを今一度問いかける場でもあります。

「過去と未来を繋ぐ、長崎の希望のひかり」というテーマのもと、この展示は特に次世代である子供たちに向けたメッセージを込めています。一枚の絵葉書が、戦争の記憶を伝え、平和の尊さを考えるきっかけとなるよう願っています。単なる歴史の展示にとどまらず、来場者一人ひとりが自分自身の平和への想いを育む場となることを目指しています。

「小さな展示から生まれる大きな波」

絵葉書展は、バタフライエフェクトの象徴そのものです。一見、小さな展示と思われるかもしれませんが、そのメッセージは未来に向けた大きな波を生む可能性を秘めています。一人の来場者が絵葉書を通して平和の大切さに気付き、その気付きが家族や友人、さらにその先の社会へと広がっていく。そのような連鎖が、いつか世界をより良い場所へと変える原動力になるかもしれません。

ーー終わりに ーー

80年前、長崎は原爆による破壊と悲劇を経験しました。しかし、そこから復興し、今では平和への希望を世界に発信する街として生まれ変わりました。一枚の絵葉書に込められた小さな祈りが、未来の誰かの心に響き、大きな平和への流れを生むことを信じています。

展示会場では、絵葉書をじっくり見つめ、そこに込められた過去の物語と未来への希望を感じてほしいと思います。この手彩色絵葉書展が、長崎の過去と未来を繋ぐ「希望のひかり」となり、訪れる全ての人に感動を与えるものでありますように。

長崎市被爆80周年記念イベント

「展覧会情報」
開催期間:2025年8月12日~8月17日
会場:長崎県美術館 県民ギャラリー
入場:無料
主催:長崎手彩色絵葉書
後援:長崎市

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