見出し画像

泣くことに男も女も関係ない

皆さんは最近いつ泣きましたか?
また、泣いた時周りに誰かいましたか?

「泣く」とは怒り・幸福・悲しみなどの強い感情に対する反応によって起こる現象ですが、なぜか否定的なイメージがあります。

女性が泣くと「女の武器を使って」と言われ、
男性が泣くと「男なんだから泣くな」と言われる。

このようなイメージから、“泣くことは恥ずかしいこと”だと思っている人もいるかもしれません。「女=弱い=泣く」「男=強い=泣かない」というイメージが今もなお残っていることが原因ではないかと考えます。

また、そのイメージが言葉としても残っています。『男泣き』です。女性が泣いていても『女泣き』とは言わないのに、男性が泣くと『男泣き』と呼ばれます。「女性○○」や「○○男子」などと言葉に性別を含む時、その言葉のスタンダードがその言葉に含んだ性別ではないと考えられている場合が多いです。この場合、泣くのは女性がスタンダードであるとされていたために、男性が泣くと『男泣き』と呼ぶようになったのではないかと考えます。

しかも、ただ男性がギャンギャン泣いているだけではその表現は使われません。感動して泣いたり、試合に負けた悔しさで泣いたりなど、男性が感情を堪えきれず綺麗な涙、熱い涙を流した時に『男泣き』と言うことが多い気がします。『男泣き』というだけで美化されてかっこいいイメージがありますが、泣くことにさえも「男らしさ」を求めるなんて大変です。男泣きと呼ぶのはたいてい泣いている人の周りの人で、泣きたいから泣いているのになんだかプレッシャーを与えている気がします。

私は基本的に人前ではあまり泣かないのですが、唯一自分の部屋に1人でいるときはストレス解消の一つとして泣くことがあります。私の場合、お風呂に入ること、月や海を見ること、キャンドルを灯すことと同じくらい泣くということがストレス解消には大事なことです。特に寝る前はセンシティブになりやすいので、考え込んで寝れなくなってしまうこともあるのですが、疲れているなと思ったら我慢せず泣いて、スッキリした気持ちで寝た方が気持ち的にも楽になります。

泣くことは女性の武器だというイメージは今の時代にふさわしくないと私は思います。「女性の武器」を使われるのは男性で、泣いている女性に男性は弱いということだと思いますが、これも男性視点の言葉であまり好きではありません。「泣くこと=弱い=女性」ではなく、「女性=強い」の方が今の時代には合っています。

泣くということは本当に感情が堪えきれなくなった時に起こる現象なので、「泣きたいときは泣けばいい」なんて言葉がありますが、泣きたいと思ったときは我慢するのではなく、無理せず感情を出してしまった方がいいと思います。だからこそ、否定的なイメージのある泣くという現象ですが、男性も女性も関係なく自分の心のバランスを保つためにも我慢せず泣きたいときは泣いてくださいね。

いいなと思ったら応援しよう!