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中国ワインを買ってみた

タイトルの通りです。街中の酒屋を覗いていた折に、想像もしていなかったことに中国ワインに出会いました。私にとってはじめての出会いであり、ネタとしても楽しそうという期待感、クオリティに期待していいのかという戸惑いにしばらく悩んだ結果、思い切って買ってみることにしました。

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そもそも中国のワインって

中国のワインというのは、多くの人が全く馴染みのない、というかイメージもできないものではないかと思います。ですが、実は近年急速な成長を遂げて世界でもトップ10に入る生産量を誇るワイン大国になっているのです(世界のワイン生産に関する記事はこちら)。生産エリアは中国中央部にある寧夏(ニンシャ)省で、雨も少ない気候であることや害虫被害が無いことなどからワインに理想的な土地で、一部では「中央アジアのナパ・ヴァレー」とカリフォルニアの銘醸地にも例えられているようです。中国のワイナリーだけでなく、たとえばモエ・エ・シャンドンを作るワイナリーなどもこのエリアでワインを作っているというので、世界から注目されてきている場所なのです。現時点ではまだ国内向けワインが多く輸出は少ないそうですが、市場に広まってくる日はそう遠くないでしょう

実際に飲んでみた

今回手に入れたのは、寧夏陽陽国際酒荘(ニンシャ ヤンヤン国際ワイナリー)のカベルネ・ソーヴィニヨン(2,860円)です。

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しっかり深みのある色合いでしたが、カベルネ・ソーヴィニヨンにしてはふちのあたりがやや赤茶けた印象の色合いです。香りはしっかり熟成したプラムのような印象はありつつも、チリワインにありがちな、コーヒーのようにローストした香りが強く感じられます。

酸味は控えめで甘さも穏やか、渋みも主張せず滑らかな質感という第一印象です。そこから口に中でワインを転がして飲み込んでみると甘みが出てきて、ふくよかな印象の味わいに変わってきました。飲み込んだ後の余韻も適度に残り、複雑味とまでは言えないものの豊かな味わいは感じられました。

ブドウはよく飲んでいるはずのカベルネ・ソーヴィニヨンですがあまりその印象はありませんでした。とはいえ思っていたよりも美味しかったです。

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中国ワインが今後世界で取引されていくには、まだ多くの壁があるのは間違い無いでしょう。偽ワインの取引が横行していることだったり、中国の生産品に対してはマイナスイメージが抱かれることは少なくありません。とはいえ、40年前以前のアメリカワインが、一昔前の日本ワインがそうであったように、「飲めたものではない」と言われていた国のものがクオリティを上げ、ワインコンクールで優勝し、世界から注目を集めるという流れが起きる可能性は充分に考えられます。文句無しに美味しい中国ワインが出てくることに、期待をしておこうと思います




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