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ブランディングはパターン化できるのか?

これは執筆者である江口克のブログ「キャッチボールをするような」の2017.8.27の記事です。オリジナルで読みたい方はこちら

2017.8.27

ブランディング(デザイン+コンサルティング)に関するセミナーやTipsの内容を読んでいると、成功事例をパターン化していたり、数字を用いて説明しているが、そのやり方が正解だと思わない方がいいです。「〇〇でこんなことを言っていた」「△△にはこんなことが書かれている」など、他の事例のやり方を鵜呑みにしてしまうのは危険です。なぜなら、全く同じ企業はなく競合がいたとしても、企業文化や企業内にいる社員はそれぞれ異なるからです。

そのため、事業や企業が異なればブランディングのやり方は異なります。

別の成功事例をそのまま使って課題を解決できるなんてことはありません。問題抽出の方法だって異なります。基本的なことの応用は必要だし、成功事例のエッセンスを参考にするのは良いことですが、相手が異なればベストプラクティスも、ベストアンサーも異なります。私自身も今まで携わった案件の成功体験を組み合わせて考えることはありますが、違う案件を全く同じやり方でやり通せた経験はありません。

先日、「ブランディングをする上で大事にしていることは何ですか?」と質問されて「リアリティ」と答えましたが、改めて思い返してもそれで正しいと思いました。顧客の事業によって事業規模もビジョンも異なり、ブランディング施策の先にいる人達の生活も変わってきます。事業者目線の話を、私たちが関わることで事業の先にいる人達にとってリアリティのある話にできるのか。ただただそれに尽きます。

そう考えてブランディング施策をしていくと、毎回、異なるストーリーが生まれます。それが醍醐味であるし、一番苦労するところです。

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