自転車とロケット。

これは執筆者である江口克のブログ「キャッチボールをするような」の2018.9.2の記事です。オリジナルで読みたい方はこちら

2018.9.2
自転車も自動車もよくできている。
ここに冷蔵庫がついていたらどうだろうか。
そう考えても、やはりいらない機能なのだ。
自転車に乗っているときは自転車の機能で十分だし、自動車は自動車として便利になれば嬉しい限りだ。

何が言いたいかというと、世の中にある製品はこれと同じだ。
音楽を聴くアプリは音楽が聴きたいのであって、アプリからおすすめされた曲を購入したいわけではない。
店舗においても、なんでも揃う場所が適しているのか、専門分野に特化した場所が適しているのか、使い分けて考える必要がある。

企業はこれを忘れてしまう。
自転車が欲しい人に、ロケットを売ろうとしてしまうことが往々にしてある。
そして、なんでもあることが便利だと思いやすいことが、この種の危険を増やしてしまう。
迷う楽しみを与えるのか、迷う疲労を与えるのか、まったく違うんですよね。

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