前置詞がいる?いらない?何の前置詞を使う?が分かるヒントを整理してみる。
前置詞の厄介さ
前置詞ってめちゃくちゃ厄介ですよね。
『前置詞』という単元が学校で特別に取り上げられることがないのにも関わらず、どの単元にも必ずといっていいほど絡んできます。
よく『不定詞』や『動名詞』とか、そういった大きくて有名なザ・英文法の単元!みたいなものは勉強することが多いと思うんですが、前置詞はいわゆるザコキャラみたいな感じで、ないがしろにしがちです。
例えばテストでこんな文を書いたとします。
どうでしょうか。
enjoyの後ろを動名詞にする〜!と覚えてきていても、それ以外の部分で×になってしまうことがあります。
の方がいいですよね。
このように、英語を結構勉強しているはずなのに、なんだか点が取れないなあ。と思っている人は、前置詞などの細かい部分で点を落としている可能性が高いです。
また、例えば関係詞なんかもすごく大きな単元の1つですが、
こういった単元を解く時にも、前置詞は大きく関わってきます。
これは、関係代名詞を使った文と関係副詞を使った文の書き換えの問題ですね。
★関係副詞 = 前置詞+関係代名詞
になることが基本なのですが、これって liveを前置詞inと一緒に使うということを覚えていなければ、そもそも書き換えられない問題なんですよね。
という具合に、思っている以上に前置詞って色々なものに関わってます。
でも正直、前置詞って勉強するの難しいですよね。
「これ=これ」みたいに、言えないもんだと思いますし、感覚的なことが大きく物を言う部分だと思います。
「そんなの、ネイティブじゃないんだから、ムリ〜!!」
安心してください!わたしもネイティブではありません!(笑)
前置詞が苦手な人はどういうポイントを整理したらいいのか、英語がよくできる人、全然できない人、いろんな方を10年以上見てきて考えまくりました。それを今日はお話ししたいと思います。
自分で勉強するには、どの範囲を勉強する?
⒈ 参考書の『前置詞』項目
当たり前なのですが、まずもちろんこれが考えられますよね。
参考書に『前置詞』という項目があればまずそこをパラパラ見てみてください。
たぶん、ひとつひとつの前置詞のイメージが載っていると思います。
YouTubeなんかでもひとつひとつの前置詞のイメージを教えてくれる良質な動画はたくさんあると思いますので、それをみて勉強するのも良いです。
もちろん、言語なので前置詞に限らず何にしてもイメージというのが一番大事だとは思います。
ただかなりネイティブ感覚的なふわっとした話になるとは思うので、理解するのは難しいと思います。
2. 『自動詞・他動詞』の項目
実は前置詞は前の動詞と、後ろの名詞によって決定されることが多いです。
そのため、動詞の話にも非常に絡んでくるのですが、そこで大事になってくるのがまず、前の動詞が自動詞なのか他動詞なのかということです。
自動詞・他動詞とは、そのものが〇〇をするか、誰かが何かに〇〇するか、の違いです。日本語でも、自動詞・他動詞は同じようにあります。「ごはんが残る」「ごはんを残す」のような関係ですね。
例えば英語ではこのようなものがあります。
自動詞と他動詞と前置詞の関係を簡潔にまとめておきます。
ヒント1:前置詞がいる?いらない? -を決めるもの
⒈ 副詞(句)に前置詞はいらない
もともと、副詞は場所や時間などを表す品詞です。(例:there, yesterday)
前置詞をつけて表そうとしているものも場所や時間といった情報です。(例:at the station, in the morning)
つまり、副詞と前置詞は同じような情報を表すため、どちらかだけでいいのです。
また、「前置詞」というのは、もともと「名詞の前に置く詞」という意味なので、前置詞+名詞として使います。これが副詞と同じ役割をしているといったほうがいいですね。
さっき言った関係代名詞と関係副詞の書き換えのポイントそのものなんです。
⒉ 自動詞か、他動詞か
さっきの前置詞の後ろ側の話だったのですが、前置詞の前側の情報で前置詞がいるか?いらないか?が決まることがあります。
それは、前置詞の前の部分にある動詞です。
さっきの自動詞・他動詞の話を思い出しましょう。
ほんとは多くの動詞が他動詞の性質も自動詞の性質も持っているものなんですが、基本は自動詞他動詞どちらかをよく使うことが多いんです。なので、どちらもよく使うというのは稀ですよね、稀であれば数としては少ないので例外的な動詞として問題に頻出されるという感じです。
基本的には、『自動詞・他動詞両方の性質を持つ動詞』などの項目に載っているものです。例えばこんなのですね。意味も自動詞・他動詞で変わる可能性が高いので注意が必要です。
覚えるのは『自動詞・他動詞両方の性質を持つ動詞』みたいな項目に載っているものだけで大丈夫です。極端に言っちゃえば、そこに載っていない動詞は「これは自動詞なんだ」「これは他動詞なんだ」と割り切っちゃってもいいと思います。どうせよくでる片側しか出ないですから。
次に前置詞を何にするか?を考えるポイントです。
なお、今回の記事の内容は下記の動画でも喋っていますので、よければそちらもご覧になってください。
前置詞がいるかいらないか、を判断できたら、
次はいよいよ前置詞を何にするか?ですね。
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