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ステップバイステップ(3)

目標は明確になった。しかし、きっとハードルが高いその目標に対して、一気に近づくのは難しいでしょう。自分たちも何をして目標を達成したらいいかを考えていくと思いますが、現在のようなVUCAの時代には、初期に立案した計画がそのまま最後まで通用することは極めて稀です。一歩一歩進めながら最適な進め方を決めていく必要があります。

また、組織もいきなり大きな変化には耐えられません。小さなたくさんの変化を積み重ねながら最終的に大きな変革にたどり着くはずです。


<課題>
変化していく状況の中で、ゴールまでどんな計画を立案していいかがよくわからない。組織や周りの人たちも、いきなりゴールを共有し同じ考えになってもらうのはきっと不可能だろう。

<解決方法>
長期の目標を保ち続けるのと同時に、短期的な目標も保ち、アジャイル的に推進していくことが大切。時には気付くことすらできないくらいの小さなステップによる変化を積み重ねる。膨大なアイデアの一部だけでも「お試し期間(47)」を使って現場に試してもらう。

<私が実施したこと>
QMS全てを刷新しました、では本日から開始!  という進め方をしても現場は混乱し導入はうまくいかないでしょう。まずは私の考え方も含め数名の開発現場に対して「トライアル」を実施しました。新しいQMSはまだその50%くらいしか完成していない時期でしたが、できたところから使ってみてもらいました。また、その導入プロセスも実際にやってみてもらうと課題がたくさん見つかりました。本当に、少しづつ少しづつ様子を見ながら進めていきました。その結果により進め方を変えたり、私たちがやっていることをほんの少しづつ現場にも理解してもらっていきました。
ただ1つの新しいテンプレートだけを使ってもらったりもしました。

開発現場の人たちとの対話も、非公式なものも含めると数十回に及びました。対話を繰り返しながら、私たちの目標やQMSの内容も少しづつ軌道修正していきました。

現時点ではステップの長さはだいぶ長いものとなりました。初期は上記のような活動から基本コンセプトを大きく変更したりもしましたが、やっと完成のめどは立ってきました。
しかし、完成してからが本番だと考えています。まだまだこれから。。。ですね。

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