3月11日で「東日本大震災」から13年(第二回)ー津波てんでんこー

今年2024年3月11日で、東日本大震災から13年を迎えます。今回は、「津波てんでんこ」をご案内します。

「津波てんでんこ」とは、薄情なようではあっても、「てんでんばらばらに急いで早く逃げよ」という、津波から逃れるための教えです。
東日本大震災以前から、釜石市には「命てんでんこ」、「命てんでん」、「命てんでっこ」、「命てんでんっこ」、「てんでんこ」などといった言葉が残されていました。三陸海岸で津波避難の標語に転化したのは、明治三陸地震の津波の頃からと言われています。

決して間違えてはならないのは、「周りの人間を見捨てろ」というわけではないこと。あらかじめどう行動をとるか決めておき、離れ離れになった家族を探したり、とっさの判断に迷ったりして逃げ遅れるのを防ぐ。これが「津波てんでんこ」です。

利己主義ではなく、ばらばらに自分だけでも逃げる、その意志を共有することで互いを探して共倒れすることを防ぐための約束事。

あなたの命を守るため、わたしの命を守るため、また一緒に会うために、今はばらばらになってでも生きて逃げる

東日本大震災においても、「釜石の出来事」と呼ばれる、「津波てんでんこ」を標語に防災訓練を受けていた釜石市内の小中学生らのうち、当日学校に登校していた生徒全員が生存する、という出来事がありました。
決して彼らの生存は奇跡ではない。訓練の成果なのです

この標語を片隅にでも置いておいて、日頃、いつ何時津波がおきたとしても、すぐに命を守る行動が起こせるようにならねばなりません。

※一部独自解釈を含みます
※Wikipedia「津波てんでんこ」を参考に団体独自解釈を含めて制作しました。

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