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イチョウ 都会で葉が色付くと枝ごと切り落とされてしまう理由


銀杏 (イチョウ)


イチョウ目、イチョウ科、イチョウ属の落葉高木


宝塚ハイキングの際に見つけたのが巨木となって
天高く聳え立ったイチョウの樹木である。


その葉は大いに茂り、自由にこの場にてストレス
もなく育った大樹であり、まさに大銀杏と呼ぶに
相応しいもの。私はここまで育った樹木に遭うと
その幹に手を当てる。少しだけでもパワーを貰う
事が出来るかもと思ってのこと。


本来なら、こんな風に伸びたいままに伸び、葉を
散らすものであるが、そんな自然のままにならぬ
場所がある。それは私の住む大阪の街である。


大阪市の樹木は、銀杏(イチョウ)となっており
大阪の御堂筋線沿いにズラリと並んでいる街路樹
こそが、このイチョウである。

当然ながら、この樹木は本格的な冬を迎える前に
葉を散らしていき、そのままにしておくと樹木の
下には、落ちた黄色い葉が積み重なる。


このイチョウの葉は、拾ってみるとしんなりとし
意外と丈夫ですぐにカサカサにはならない。この
葉の中にある油成分と、意外と強い繊維質が走る
為である。この葉が他の樹木の葉と大きく違う点
は、この油分を含むクチクラ層が多くあること。


クチクラ層は、葉を乾燥から守る為のワックス剤
みたいなもので、落ちた葉が雨に濡れるとこの層
が分解されると油分が浮き出てくるのである。


随分前の事だが、私の知人が夜間に煙草を買う為
雨が止んだのを見計らって、自宅側のコンビニに
出掛けた。自宅側には石階段がありそこに大量に
イチョウの葉が積もり積もっていた上、雨により
濡れていた為、転倒して頭を何針も縫う大怪我を
負った。本人とその時の様子を話した時に私自身
も過去に濡れたイチョウの葉をリーガルシューズ
で踏んだ時に転倒した話をしたものだが、一週間
後にその本人は帰らぬ身となった。


御堂筋線沿いに植えられたイチョウでもまたこの
落葉したものを雨天に踏んで転倒する事故がある
事から、行政(区役所)への苦情が何件もあった為
ある程度、葉が黄色くなった時点でバッサリと枝
が大胆に切り落とされる。事故の苦情対策もだが
落葉の清掃の手間が減る為である。


だから、写真の様に郊外でのびのびと美しい葉を
茂らせてるイチョウを見ると、こんなにも美しい
樹木だったのだなと再認識させられるのである。




和名 銀杏 (イチョウ)
   鴨脚樹 (イチョウ)
   公孫樹 (イチョウ)
   銀杏 (ギンキョウ)
   銀杏ノ木 (ギンナンノキ)
洋名 メイデンヘアー ツリー
   (MEIDENHAIR TREE)
   ギンコ
   (GINKGO)
学名 ギンコ ビロバ
   (GINKGO BILOBA)
分類 イチョウ網、イチョウ目、イチョウ科、
   イチョウ属、イチョウ種
種類 落葉高木
樹高 20〜50m
雌雄 雌雄異株
開花 4〜5月
花色 緑
花径 2〜3mm
原産 中国
渡来 室町時代
言葉 長寿
   尊厳
   鎮魂
撮影 宝塚

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