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一口茸

和名 一口茸(ヒトクチダケ)
洋名 ベイルド ポリポール
   (VEILED POLYPORE)
   クリプトポラス グローブ ファンガス
   (CRYPTOPORUS GLOBE FUNGUS)
学名 クリプトポラス ヴァルヴァトス
   (CRYPTOPORUS VOLVATUS)
分類 サルノコシカケ科、ヒトクチダケ属
種類 菌類
草丈 3〜5cm
季節 春〜秋
出現 枯れて2年目となるマツ類
傘径 3〜5cm
撮影 兵庫県三田市、有馬富士公園



和名にあるヒトクチダケ、これはややこしいが一口サイズの大きさのキノコの意味ではない。胞子をばら撒く際にこのキノコの下方に小さな穴がポッカリと開くのだが、これをヒトクチと
称して、ヒトクチダケの名が付いた。


見た目は美味しそうだし、一口サイズの栗饅頭にも見えるキノコだが、食べると不味いらしく毒はなくとも食用には適してない。


このキノコは枯れて二年目の松だけに生えるキノコで、一年目や三年目以降の枯れ松には一切生えないという希少なキノコなので、これを見られたのは貴重な体験である。


このキノコの干し魚や松脂の匂いに誘われ集った虫たちにはご馳走らしく、このキノコの裏側は見てはいないのだが、傘の裏には虫達がいっぱいいるとの事なので虫嫌いな人は裏を覗き込まない事をお勧めする。食用に適さぬ理由は中が虫だらけだからとも考えられる。


これら集まってくる虫によって菌を拡散させてそこにまた枯れた松の木が二年目だったならばその樹に取り憑いて大量に群生するサイクルである。

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