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朝比奈河蜻蛉
昨日、吹田で譲葉(ユズリハ)の木を発見、
急遽ブログに載せたわけだが、このユズリハ
繋がりで過去に行った北山緑化植物園に久々
に行きたくなり、即実行に移した。
阪急夙川駅から甲山墓園(カブトヤマボエン)
行きのバスに乗り柏堂町(カヤンドウマチ)
で降りたらそこが目標の植物園。何年振りかね。
私が訪れる色んな植物園には、それぞれ個性が
あって他ではない植物があってそれが面白い。
西宮市の管轄となるこの植物園は見せ方も上手で、ここにしかない植物も多いのでワクワク。
そんな中、私が今までの常識がガラガラポン
と崩れてしまう事象を目撃したのでそれを先ず
もって今日のリポートの第一弾とする。
タイトルと写真にある通り、トンボである。
イトトンボよりやや大型となるカワトンボ、
その特徴は体全体がメタリックカラーであり
中型以下のトンボとなる。カワトンボの名が
つく通り、水辺の近くからあまり離れないで
どちらかというと日陰を好む性質のもの。
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そんな朝比奈河蜻蛉の姿を捉え、荷物を地面に
置き、IPHONEでの撮影態勢に入る。
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蜻蛉は少しのアクティブな動きにも敏感に反応して
逃げてしまう。月面の上の宇宙飛行士の様に少し
ずつ身体を動かして撮影するのである。俊敏さは
いらない、緩慢かつスーパースロウな動きである。
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このトンボ、葉っぱに止まった時から口元が
ムシャムシャと動いている。いや、おかしい
普通はトンボは空中で飛びながら6本脚より
簡易型の捕虫網を拵えて、飛行しながら卓越
した動体視力で自分よりも小型の飛来昆虫を
捉えて、飛行しながらそれらをかっ喰らう。
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ひとたび、この籠に捉えられたら逃げる術は
ないという代物である。このカワトンボ位の
大きさなら、カ、ハエ、ウンカ、ヨコバイ、
アブ、カワゲラ、の小型のもの位までならば
捕らえて食べる筈である。逆にテントウムシ
やハムシ、ゾウムシなどの甲虫類を粉砕する
顎は持っていない筈で…だから葉っぱの上で
何かを食べてるのはどういう事だろう。
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捕食可能な虫類を葉に止まってから食べると
いうのも考えにくい。葉に着地した時点より
捕虫網が解除されるからである。
私は食べてるものを見極める為にゆっくりと
身体を横スライドしてIPHONEをトンボへと
近づけて撮影する。口元がモゴモゴしてる。
何を食べているのか、と、次の瞬間私はもう
自分の目を疑った。
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このトンボ、葉っぱを食べている。
右前脚で葉を浮かせて口を大きく開いて
その葉を喰んでいるのだ。
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ウソ、マジ、エッ、シンジラレナイ…
私の頭の中のこれまでの常識は覆された。
色々と、調べたらトンボは、稀ではあるが
葉っぱを齧るらしい。
犬がエノコログサを食べたり、猫も草を食べる。
消化でも助けるのか、私をビックリさせようと
サプライズを見せたのかは分からぬが衝撃の事実。
せっかくだし、トンボの口が草を齧ってる姿を、
モグモグタイムを動画で撮ろうかとしたら逃げた…
ムキー、トンボ、アッパレである。
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和名 朝比奈河蜻蛉
(アサヒナカワトンボ)
洋名 ダムセル フライ
(DAMSELFLY)
学名 ムナイス プルイノサ
(MNAIS PRUINOSA)
体長 5cm
出現 4〜7月
分布 本州、四国、九州
食性 小型飛行型昆虫類
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