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八股毛氈苔


八股毛氈苔 (ヤツマタモウセンゴケ)


ナデシコ目、モウセンゴケ科、の多年生食虫
植物となる。


葉にある粘毛から粘液を分泌し虫を捕獲する
もので、湿地帯などに群生している。毛氈苔
のトラップリーフには刺股(昔の捕物用武具
で先端が二つに分かれていて衣類を絡め取り
動きを封じる道具)形状のものから、四股、
そして今回の八股形状までのバリエーション
がある。目的は一緒だが、枝分かれが多いと
捕獲率も上がり、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる
の言葉をそのまま実践しているものである。


この粘性に触れた瞬間に虫はもがく程に粘性
トラップにハマっていき、葉は虫を丸め込む
様に深く捉え、粘液でこれを溶かして養分を
吸収していく。


そんなトラップを張る植物とは思えない程に
その花は美しい。花言葉に辛辣な言葉が並ぶ
のは食虫植物に共通の傾向にある。特にこの
花は虫による受粉を頼みにしているのだから
やはり罪深い植物な感は否めない。それでも
撮影しながら花の美しさには見惚れてしまう
訳ではあるが…


以前のハエトリソウの花も美しかった。今度
は食虫植物の花特集も組もうと思う。多分、
これが食虫植物の花とは信じられない程だと
思うからである。



和名 八股毛氈苔 (ヤツマタモウセンゴケ)
洋名 ラウンドリーブド サンデュウ
   (ROUND-LEAVED SUNDEW)
学名 ドロセラ ロツンデフォリア
   (DROSERA ROTUNDIFOLIA)
分類 ナデシコ目、モウセンゴケ科、
   モウセンゴケ属
種類 多年生草本
草丈 10〜40cm
開花 6〜8月
花色 桃、白
原産 日本(北海道〜九州)
言葉 あなたに捧げる恋の歌
   不誠実
   無神経
   詐欺
撮影 六甲高山植物園

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