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ワックスフラワー 『植物の秘密』シリーズ


ワックスフラワー (WAX FLOWER)


フトモモ科、カメラウキウム属に分類される
オーストラリア西部原産の常緑低木。


直径約2cmの星型花弁と、針状の葉が特徴
の樹高2m程度の灌木(低木)である。


5枚花弁のその花びらがワックスの様な質感
を持つ為に、ワックスフラワーと呼ばれる。
花は、写真の様な橙や、白、桃、藤、紫など
多くのカラーバリエーションが豊富で、香り
もあり、長期間にわたって咲くため、切り花
やブーケにも人気がある。


ワックスフラワーはオーストラリアの中でも
デザート地帯に生えている事から乾燥に強く
日当たりの良い場所でもよく育つ。耐寒性も
ある事から、様々な気候に適応できる植物と
なっている。特に水はけの良い土壌を好む為
過湿を避けて育てるのがポイントとなる。


主に観賞用として広く栽培されており、花束
やフラワーアレンジメントに多用されるもの。
花が長持ちするため、切り花としても人気が
あり、結婚式や記念日の装飾に利用される。


ワックスフラワーは、耐久力や長寿の象徴と
されていて、花が丈夫で、散るまでの期間が
とても長いことから、長期的な愛や友情など
を表現する花としても利用されている。


このワックスフラワーを飾った時に気が付く
のは、花が主役なのに対して葉が目立たない
特徴がある。これはワックスフラワーの針状
の葉がその理由となる。この葉の形状は乾燥
地帯での適応の一環として進化したもの。


針状ゆえ、表面積を減らしていることで水分
の蒸発を抑える。これは、オーストラリアの
乾燥した気候の地域で生育する為には非常に
重要な特徴である。また小さくて厚みのある
葉は、水分を効率よく保持しておくことにも
役立っている上、太陽光を直接浴びる表面積
が少ないため、植物が過剰な光や熱などから
守られやすくなる。これにより、過度の乾燥
やダメージを防ぐことができるものとなる。


この針形状の葉があったからこそ、ワックス
フラワーは厳しい環境でも健全に生き延びる
事ができた植物なのである。




洋名 ワックスフラワー
   (WAX FLOWER)
   ジェラルトン ワックスフラワー
   (GERALDTON WAX FLOWER)
学名 カメラウキウム ウンキナツム
   (CHAMELAUCIUM UNCINATUM)
分類 フトモモ目、フトモモ科、
   カメラウキウム属
種類 常緑低木
草丈 150〜200cm
開花 春〜秋
花色 橙、白、桃、藤、紫
花径 2cm
花弁 5枚
原産 オーストラリア、西オーストラリア州
言葉 可愛らしさ
   気まぐれ
   繊細
撮影 京都府立植物園

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