見出し画像

豚ノ饅頭


豚ノ饅頭 (ブタノマンジュウ)



シクラメンの和名のひとつとなる。
なんでこんな酷い名がついたのか…
その植物の名前の謎を解くの三部作、
その解説の中のひとつとなる。


SF映画のワンシーンかと見まごうのは
シクラメンペルシカムの勇姿である。



そのまま回転しながら軸から飛んでいく 
映像を期待するほど洗練された美の姿。



さて、こんな美しい植物、シクラメンは
有り得ぬほど悲惨な名が付いている。



豚ノ饅頭、ブタノマンジュウ!
シクラメンの基部となるのは塊茎という
土中の部位なのだが、豚がこれを好んで
食べるのだと云う。



洋名のソー ブレッドとは『豚ノパン』
を意味し、和名を付ける際にそのままに
『豚ノ饅頭』と命名したのだと云う。



このネーミングされたのは、東京大学の
大久保三郎博士によるもの。酷い名前を
付けてやろうとしたのではなく、洋名の
ひとつを和名に直訳したに過ぎない。



『豚ノ饅頭』確かにこれはこれで面白い
ものである。本編に敢えて未来デザイン
を思わせる見事な造形美とかけ離れた名
とのギャップを並べたのが今回の狙いで
ある。このレトロフューチャーなクール
な外観とのギャップをお楽しみ頂きたい。



和名 篝火花 (カガリビバナ)
   豚ノ饅頭 (ブタノマンジュウ)
洋名 シクラメン(CYCLAMEN)
   ハーディ シクラメン
   (HARDY CYCLAMEN)
   ソー ブレッド (SOW BREAD)
学名 シクラメン ペルシカム
   (CYCLAMEN PERSICUM)
分類 ツツジ目、サクラソウ科、シクラメン属
種類 多年生植物
草丈 10〜15cm
開花 冬〜春
花色 紫、赤、桃、白
花径 2cm
原産 北アフリカ
   アルジェリア、チュニジア
言葉 内気
   はにかみ
   懐疑
   嫉妬
撮影 六甲高山植物園
写真 花、茎

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集