荊ノ冠 イエスキリストを苦しめた地獄の棘
クラウン オブ ソーンズ
(CROWN OF THORNS)
和名で『花麒麟 』(ハナキリン)の名称で
呼ばれている植物となる。
トウダイグサ科、ユーフォルビア属に属する
多年生植物である。
桃色と白色の優しい色と、まん丸い形の
可愛い花。普通に見ていると優しく可愛い花
の印象を与えてくれる植物である、がそれは
間違いである。
この植物が持つものは、可愛い顔だけでは
ないのである。
そう、この植物は自己防衛のための武器を
持っている。それもひとつでなく、ふたつの
武器をもつ。
ひとつはもう、見たままの通りで、その幹に
無数の鋭いスパイクを持っている。この棘は
触ってみると硬く鋭く、そして頑丈である事
がわかる。
もうひとつの武器は、毒を持っていること。
乳白色の分泌毒成分、ホルボールエステル。
この分泌液に触れた手で目を擦ると極度な
視力障害や、最悪の場合は失明の危険にも
つながる毒物である。
棘と毒、そんな恐ろしいふたつの武器を持つ
植物。イエスキリストが自ら十字架を背負い
磔にされたゴルゴダの丘へ歩む際、その頭部
に巻かれた荊(イバラ)の植物こそが、この
ハナキリンで、イバラカンムリとも呼ばれる
植物である。
スパイクの付いた植物は、枳殻を含め何種類
もあるのだが、キリストの頭部にカンムリ状
に載せるとなるとフレキシブルに曲がるこの
ハナキリンとなったのであろう。
この植物は一般の家庭に植えるには棘が危険
な植物となる。植物園などに行かれた際には
この棘に触れてみたら、その棘の恐ろしさが
少しでもわかると思う。
棘と毒という、ダブルアタックから、犬猫鳥
と小さな子供がいる家には置いてはいけない
植物のひとつである。
洋名についている『CROWN OF THORNS』
は『荊(イバラ)の冠(カンムリ)』の意味。
それ以外、この花を顔を横にして見てみると
その花をキュートな唇に見立てた名前として
『KISS ME』、和訳で『キスしてよ』がある。
こちらの名の方が私は好きである。
因みにこの植物は、あのユーフォルビアという
奇妙奇天烈な植物軍団の一味である。この種は
私が最も好きなジャンルに分類されるもの。
和名 花麒麟 (ハナキリン)
荊ノ冠 (イバラノカンムリ)
洋名 クラウン オブ ソーンズ
(CROWN OF THORNS)
キスミー
(KISS ME)
学名 ユーフォルビア ミリイ
(EUPHORBIA MILII)
分類 キントラノオ目、トウダイグサ科、
ユーフォルビア属。
種類 多年生植物
草丈 1〜2m
開花 一年中
花色 白、桃
花径 12mm
原産 マダガスカル
言葉 冷たくしないで
独立
自立
逆境に耐える
撮影 奄美大島(雨濡の花の写真)
咲くやこの花館 デザートゾーン(茎部)
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