栴檀

栴檀 （センダン）


辺りにジャスミンの様な甘い香りが漂っているが
それらしき花は辺りには見えないな。なんて事は
よくあること。


テイカカズラ　それなら目線レベルから上にある


ハゴロモジャスミン　それなら２ｍ程の位置だな


ローズマリー　強い花は香る、胸元あたりより低い


クンカクンカ　犬のように鼻を鳴らして嗅ぐ
スンスンスン　猫のようにも匂いを嗅いでみる

うん、やはり良い香りがしてるね
もう、普通の視界に入る領域にはないのだね
うっとりしながら真上、空を仰ぐ


いた、あれだ！
巨木の遥か上方に花が咲いているのが見える
風に葉と花が波打つ度にその香りがあの高さ
から目に見えぬが落ちてきているのだ。
あの高さなのにこの低いとこまで匂わせるとは
どんだけ〜頭の中にＩＫＫＯさんも落ちてくる

その甘い香りは最後に胸をキュンと締め付ける
要素を何かしら含んでいる。ジャスミン系の独特
なこの香りはいつもそんな感情と関係なしに胸を
キュンとさせる香りである。


その正体は栴檀 （センダン） の花
高木なのでこの花自体を見た事がない人も多く
花そのものがあまり知られてはいない。

美しくも可愛い形の花である。
淀川の河川敷にはこの樹木が何本も生えていて
若木が新たに伸びてきているものがある。
この河川の保全をされる自然管理パトロール
により新たなこの樹木は何本も無惨にも伐採を
されている姿を見かける。

その位、この樹木は成長が早く間引く必要が
あるのだろう。多分、この作業をしないと
淀川の河川敷にはこればかり支配しかねない
からなのである。


この樹木の実は、食べ物に困る季節の鳥にとって
は貴重な食糧源となりとても頼りになる樹木の
ひとつとなる。もちろん、この実は鳥にとり無毒
の貴重な食糧だが、哺乳類の我々が食すと致命的
なダメージを受ける。鳥は範囲拡大に貢献するが
哺乳類の移動距離などは眼中にないものであって
『お前らは食べるなかれ』というこの樹木からの
恐ろしい警告の意味になる。

この実を食べた犬猫が死ぬなどの事故もあるので
好奇心が旺盛な仔犬や子猫、小ささなお子様など
おられる家庭などには気をつけて欲しい実である。
なのでこれの写真も載せておこう。コレを子供が
持っていたら、捨てさせるべき実なのである。

でも、この素敵な香りは私は大好きなのである。
花の形も楽しくて好きである。もしもこの花を
見たい、嗅ぎたいと考える方がおられるのなら
今のこの時期の淀川の河川敷の十三側を歩けば
体感出来るのでお勧めである。至近距離でこの
花と胸キュンフレグランスを楽しめるのだ。


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和名　栴檀 （センダン）
　　　楝 （オウチ）
洋名　チャイナ ベリー （CHINA BERRY）
　　　ビード ツリー （BEAD TREE）
学名　メリア アゼダラチ
　　　（MELIA AZEDARACH）
分類　ムクロジ目、センダン科、センダン属
種類　落葉高木
草丈　１０ｍ
開花　春〜夏
花色　藤
花径　２ｃｍ
花弁　５枚
雄蕊　１０本　合着して筒状
毒物　テトラノトリテルペン
症状　胃腸炎症、嘔吐、下痢、呼吸困難、
　　　抑鬱、衰弱、発作、麻痺、致死
原産　インド
言葉　意見の相違
撮影　近所の公民館前の公園 （樹木）
　　　淀川河川敷 （花）

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