石化金雀枝
石化金雀枝 (セッカエニシダ)
マメ目、マメ科、エニシダ属の落葉低木。
見た目のまま奇怪な植物である。私はこの手
の妖怪じみた植物にはそそられる一人。
これは母が生花してた頃、初めて見た植物。
自然界や植物園では見かけた事がない。
原産となるのは地中海周辺の乾燥地帯との事で
葉は殆どなくグネグネとうねっている枝は緑色がかっていて、この部分だけで光合成を補う。乾燥した土地にも強い植物。
特徴的なのは、この枝である。この植物の名称には石化(セッカ) の言葉が使われているが枝先がまとまり帯状になる事を表している。
洋名のブルームとは、箒 (ホウキ) の事で、一般に伝説や物語で魔女が跨って飛ぶ枝材は、このセッカエニシダが主たるものという。
いけばなの世界では、この植物の躍動感のある枝を活かした花材として人気がとても高い。
今年も生花展にはガッツリ、行かせて貰おう。
この写真も生花展にて撮影したものである。
この躍動感ある植物の造形美から連想するものは
『遊星からの物体X』ジョンカーペンター監督映画『寄生獣』岩明均が原作の漫画
である。どちらも私にとっては傑作といえるもの。
和名 石化金雀枝 (セッカエニシダ)
白花金雀枝 (シロバナエニシダ)
洋名 ブルーム (BROOM)
学名 キティサス マルチフロラス
(CYTISUS MULTIFLORUS)
分類 マメ目、マメ科、エニシダ属
種類 耐寒性落葉低木
草丈 1〜3m
開花 4〜5月
寿命 5〜10年
原産 地中海周辺
言葉 謙虚、清楚
撮影 いけばな会場 (難波、神戸元町)
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